【BotW・厄災の黙示録】ゼルダ覚醒 その時何を想う

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当ブログでは、厄災の黙示録の内容も含んでおりますので完全なるネタバレ記事です。

また、ブレワイと厄黙の内容を織り交ぜて考察しておりますが、ストーリーは違えど心境などの本質は同じものとして考えます。

 

 

 

ゼルダの母、ハイラル王妃の死によって苦難の人生を歩むこととなったゼルダ。

なかなか封印の力が目覚めなかった理由、そして覚醒のとき、ゼルダは何を想ったのかを考えていきます。

 

 

 

 

苦難の十年

ゼルダは7歳から本格的に代々王家に伝わる聖なる力を目覚めさせるための修行を始めました。

 

と同時に、幼い頃から興味があった遺物の研究にも力を入れていました。

 

 

まるで心に空いた穴を埋めるかのように。


私にはそんな気がしてなりません。

 

 

 

母を失った哀しみや姫としての重圧、厄災の復活が迫る中、覚醒しない封印の力と焦り。

 

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6歳から自分の感情を押し殺して生きてきたゼルダにとって、

遺物の研究は唯一自分らしくいられる時間だったのかもしれませんね。

 

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ゼルダには何が足りなかったのでしょう?

泉での修行中、誰ともなく問いかけていましたね。

 

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とうとうゼルダは封印の力に目覚めることなく厄災が復活してしまいます。

 

 

 

 


足りないもの

ブレスオブザワイルドでは知恵の泉で修行をしましたが、厄災の黙示録では知恵の泉には行っていません。

 


にも関わらず、ほぼ同じタイミングで覚醒しています。

 

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女神ゆかりの地にすがることは大して重要なことではなかったのだと思います。

 

 

 

ゼルダの日録には母の言葉があります。

 

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「大丈夫 ゼルダ。貴方なら直ぐに出来る様になる」

 

 

 

親が子を想う気持ちに嘘はありません

この言葉は間違いなく本心でしょう。

 

 

 

 

 

王妃が生きていたならば…。

 


ゼルダがなかなか封印の力に目覚められなかった理由は、

 


最愛の母の死を受け、愛という感情に蓋をしてしまったからではないでしょうか。

 

 

 

無理もありません。

 


自分に耐えられないほどの精神的ショックを受けたとき、誰しもが二度とこのような経験をしたくないと拒絶してしまうものです。

 


自分の愛する人が目の前から突然いなくなる恐怖。

もうそんな思いは二度としたくないと、自然と人との距離をとるようになったのかもしれません。

 

 

 

失恋した時に「もう恋愛なんて懲り懲りだわ!一生フリーでいいわ!」なんて経験は誰しもがあるのではないでしょうか(軽)

 

 

 

事実ブレワイのゼルダは姫でありながら、どこか真面目すぎて余裕がなく、『愛に溢れる穏やかさ』とは程遠い印象でした。

 

 

 

 


そんなゼルダですが、ついに覚醒の時を迎えます。

 

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ブレワイと厄災の黙示録ともに、リンク絶体絶命のタイミングでゼルダの心に変化が起こります。

 

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覚醒。その時ゼルダは何を想う

 

リンクが命運尽きるその瞬間、

厄災の黙示録では、ゼルダのその心境が一瞬ながらも、はっきり描写されました。

 

 

 

 

 

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パパ…

 

 

 

 


然り、ハイラル王ですね。

 

 

 

ハイラル王が死を覚悟したこの場面、ゼルダの右手に注目してみてください。

 

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この場面でも、本来封印の力を宿しているはずの右手をかざしているんですね。

 

しかし、ゼルダがハイラル王を守ることはできませんでした。

 

その表情はこちらまで胸が痛くなりますね。

 

 

 

 

これ以上大切な人を失いたくない。

 

『大切な人を、護る。

 

この言葉は、ブレスオブザワイルドのテーマにもなっていますね。

 

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その気持ちが、封印の力を目覚めさせた何よりのきっかけだったのではないでしょうか。

 

 


ちなみにミファーちゃんもこのことを伝えようとしていましたね。

 

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でもきっと、伝えていたところで封印の力は目覚めなかったと思っています。

 

 

愛情や相手を想う気持ちとは自分の経験を通してこそ知り得るものではないでしょうか。

 

 

 

幼い頃に母を亡くし、愛から目を背けて生きてきたゼルダにはその感情が圧倒的に欠落していたように思います。

 

王妃が生きていれば、ゼルダは聖なる力が自然と目覚めていたことでしょう。

 

 

母の愛は偉大ですね。

 

 

6歳から己の運命と孤独に戦ってきた今作のゼルダは、"人間のもがき"みたいなものがひしひしと伝わってきてシリーズ最も人間らしい姫だったと思います。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!