当ブログではブレワイをはじめとするゼルダシリーズの様々な考察をしております。以下、ネタバレを含みますのでその旨充分にご留意下さいませ。
厄災ガノンとの戦いを繰り広げる大広間、天体観測室。
ゼルダシリーズ通して、最終決戦の場ってとても幻想的な空間ですよね。
天体観測室は、ブレスオブザワイルド作中では何のための部屋なのか、いまいち説明がなかったように思います。
ということで謎多きこの部屋について色々と調べてまいりました。
天体観測室とは
場所はハイラル城本丸の謁見の間の真下にあり地下のようにも思いますが、標高でいうとハイラルの大地よりも高く、三の丸のほぼ水平に位置します。
図書室の隠し部屋の崩れた岩肌からその壁がチラッと見ることが出来ます。
アッカレとハテノ研究所には巨大望遠鏡の遺物もありましたね。
この部屋では文字通り天体の観測をしていたのでしょう。
古代シーカー遺物には、星座のような模様がそこかしこに散りばめられておりますね。
中央床には、古代シーカー文字で
「Laboratory(研究所)」と書いてあります。
天体、宇宙の研究。
『未知のエネルギー、天文学的な現実離れした技術』ということの暗示でしょうか。
今はガノンに侵されピンク色に光っておりますが、本来は部屋全体が幻想的な青い光となっていました。
所々剥がれている壁は想像以上に薄い!
この薄さと軽量さと驚異の耐久性。
原料は何だろう。
そして360°限りなく続くハイラルの景観と、天井一面に無数に輝く星々…
実に気味の悪い部屋ですね。
だって入り口がないんですもの。
どこを探しても入り口らしきものが見当たらないのです。
謁見の間の床は通常では抜けるはずのないもの。
なのに何故かその下には筒状の空洞が続いており螺旋状に整備もされています。
この違和感しかない部屋の正体は一体なんなのでしょう。
天体観測室の用途
この部屋には、ハイラルの景観とともに神獣の絵も描いてあります。
つまり、この部屋が作られたのは神獣よりも後だと推測できます。
神獣は厄災ガノンへの対策を目的として作られました。
神獣だけでなく、現在残っている古代シーカー遺物というのは、ほぼ全てが対ガノン用だと私は思っています。
回生の祠、シーカーストーン、各地の祠、シーカータワー(厄災感知)、ガーディアン、古代柱、その他端末等。
この天体観測室もまた、対ガノン兵器だったのではないでしょうか。
この部屋の最終用途は、ガノンを討ち堕とすための穴だったのではないでしょうか…
前回の記事では、
四神獣は一万年前からハイラル城を見据えるように配備されていると考察しました。
神獣だけでなく、ガーディアンの格納庫である古代柱もまたハイラル城を包囲するように造られています。
それは、ハイラル城にガノンが封印されているからではないかと、
古代シーカー族はガノンがハイラル城に封印されていることを知っていたのではないかと、そう考えました。
無数のガーディアンがガノンをハイラル城へ留め、四神獣はその猛撃をハイラル城頂部で一点集中、そして筒状の空洞で融合した超高圧エネルギーを一気に天体観測室へ撃ち落とす。
これこそが、古代シーカー族が考案したガノン討伐への正攻法であったなら、一万年の時を経て、再度この部屋の本来の使い方が無事に成されたということです。
魔獣ガノン戦
ちなみに、一万年前の厄災の傷跡とされるヘブラ山頂のエグれた角度から、ハイラル中心部に限りなく近い位置から砲撃があったことが分かります。
ハイラル中心部とは、
最終決戦の場ですね。
ヘブラ山頂の砲撃痕の角度を直線に辿ってみると、今まさにリンクが魔獣ガノンと戦っている黄色い矢印地点と重なります。
このことから、一万年前も同じく天体観測室での戦いの後、このハイラル平原でとどめをさしガノンを封印したものではないかと推測します。
インパの言う通り、繰り返しの歴史なのかもしれません。
ブレスオブザワイルドの対比
マスターワークスでは、製作者さんの言葉で『対比』というのがよく登場します。
ハイラルには実にさまざまな対比が施されています。
中でも、ハイラルという大自然と古代シーカー文明というハイテクノロジーの対比が印象的でしたね。
回生の祠という古代シーカー文明でリンクが蘇り
ハイラルの大自然を一望してリンクの冒険が始まる
天体観測室という古代シーカー文明の中心でガノンが滅び
ハイラルの大自然の中心でガノンとの戦いが終わる
天体観測室の意義というのは
"滅び"
こういうことなのではないかと思うのでありました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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