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当ブログではゼルダシリーズの様々な考察をしております。以下、ブレワイのネタバレを含みますのでその旨を充分にご留意の上お読み下さい。なお、当記事は個人的な所感も多く含みます。
息吹の勇者服は誰のもの?
120もある試練の祠。
その全てを乗り越えると、『息吹の勇者服』というものが貰えます。
息吹の勇者服は、ブレワイリンクの為に用意されたものなのでしょうか。
『息吹の勇者』は今後間違いなくブレスオブザワイルドのリンクの代名詞となることでしょう。
しかし、私は思うのです。
息吹の勇者服が「忘れ去られた神殿」に安置されていたこと、
忘れ去られた神殿は元々"歴代の勇者の功績を残す目的で建てられた施設"だということ。
これらを考えると、
本来は"一万年前の勇者が着ていた服"だったんじゃないかと思うのです。
荒野を旅する勇者
息吹の勇者服が一万年前の勇者のものであると考える二つ目の理由ですが、
息吹の勇者服は、『荒野を旅する勇者のため』と書かれています。
仮に息吹の勇者服がブレワイリンクのものであるとするならば、
このハイラルが"荒野"ということになります。
果たしてブレスオブザワイルドのあの世界は"荒野"なのでしょうか。
確かに場所によっては"荒野"と呼ばれる地域もあれば、暮らしに科学技術は発展しておらず厄災の傷跡は今も残り続けており、荒れた世界なのかもしれません。
ですが、手付かずだからこそ、あんなにも美しいハイラルでもあると思うのです。
ブレスオブザワイルドは『野生の息吹』
厄災に滅ぼされてもなお強く美しく生き永らえる大自然が舞台なんです。
この舞台を"荒野"と表現するのは、なんだかなぁと思ってしまうのです。
ですので、この息吹の勇者服はブレワイリンクの為にあつらえたものではなく、だとすると、それ以外の勇者、つまり一万年前の勇者のものではないかと思ったのであります。
息吹の勇者服から感じる時代臭
リンクは時代に合わせて少しずつ緑衣のデザインも変わってきました。
(全てハイラルグラフィックスより引用)
トワプリやスカウォでは装飾も多くなっているのが見られますね。
それに比べて息吹の勇者服って少しダサいですよね。至って素朴なんです。
この緑衣は昨今の流行でしょうか。
そんなわけないですよね。
リンクはどこかダサくなくてはいけないのです。
時オカのリンクが中に着ているのはババシャツなんです。
ババシャツ。
(社長が訊く 「ゼルダの伝説 時のオカリナ3D」参考)
リンクは完璧なるイケメンではいけないのです。
ババシャツを着ている勇者だからこそ、全世界から愛され続けるリンクなのではないでしょうか。(偏
とはいっても、息吹の勇者服って単なるダサさではなく、時代の古さを感じませんか?
時代臭というか、まるで平成初期のような。
作品でいうとちょうどこの辺り。
初代、リンクの冒険、夢島、神トラ。
お気付きでしょうか。
これらの服、全てそっくりなんです。
息吹の勇者服は、検討稿では帽子のフチが黄色になっていて更にこの時代のリンクに寄せた服となっています。
この令和時代に昭和を感じる服のデザインを取り入れる。
違和感ありますよね。
でも、これらの作品が全て繋がっているとしたらどうでしょう?
いや、繋がっているんです。
これらの作品は全て敗北ルートで繋がっています。
ブレスオブザワイルドは最も未来の話でしたね。
ルートは不明ですが、現時点で判明している時系列でいうとブレワイはこれらの次にあたる作品なんです。
リン冒からブレワイまでどれだけの時間が空いているのか分かりませんが、ブレワイには一万年という期間がありますから、リン冒のすぐ後に続く可能性もあり得なくはないのです。
つまりは、一万年前の勇者は"限りなくリン冒に近い時代"に生きていたのではないでしょうか。
更に、息吹の勇者服とこれらの共通点を挙げると、敗北ルートの全てのリンクは胸元の紐があり茶色のババシャツを着用しているのです。
(初代と三銃士は紐や色が違いますがどちらのリンクも前後の作品と同一人物です)
息吹の勇者服のデザインをここまで寄せているのは、ハイリア史においてこれらの作品と時代が近いことを意味しているのだと考えられないでしょうか。
荒野の時代
先程、息吹の勇者は「荒野を旅していた」とありましたね。
では一万年前の勇者が生きていた時代は、"荒野"だったのか。
私のお伝えしたいことが段々見えてきましたでしょうか。
初代ゼルダの伝説と、リンクの冒険。
それらはハイリア史において『衰退の時代』と呼ばれ、特にリンクの冒険の時代はあらゆる資料に"荒廃の一途をたどる一方だった"と伝えられています。
まさに『荒野を駆け巡る冒険』なんです。
この時代のリンクは勇気のトライフォースを探し出した後、完全体トライフォースはハイラル王家が所有することになりました。
そして、リン冒のその後はこう書かれているのです。
(ハイラルヒストリアP.109引用)
光の時代か闇の時代か。
想像になりますが、
完全体トライフォースを手に入れ超越した力を得た王家は、今度こそその力で王国を発展させていったのではないでしょうか。
トライフォースの力によって王政を築き、
そして、超越した力。
シーカー文明が発展していったのかもしれません。
荒廃したハイラルが復興を始め、科学技術が発展していくこの時代に、もし一万年前の勇者が生きていたのなら。
一万年前の勇者というのがリンクの冒険直後に存在した勇者であるならば。
勇者服のデザインもその時代のものが受け継がれており、『荒野を旅する勇者』と呼ばれる理由に繋がると思うのです。
敗北ルート最後の勇者は"真の勇者"であり、息吹の勇者服もまた"真の勇者の証"なのです。
一万年前の勇者。
それは、リンクの冒険の時代に生きた
『初代 息吹の勇者』だったのではないでしょうか。
≪参考書籍はコチラ≫
ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークス
ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第2集 ゼルダの伝説 ハイラル百科
ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第1集 ゼルダの伝説 ハイラルグラフィックス
ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説 大全: 任天堂公式ガイドブック