【BotW考察】ボッチ橋www

当ブログではブレスオブザワイルドの考察をしております。以下、ネタバレを含みますのでその旨を充分にご留意の上お読み下さいませ。

 

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ハイラル城下町の東側、ハイラル森林公園跡へと続く道中に、いかにも普遍を極めた石造りの橋があります。

 

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ここを通る時、いつも思うのです。

 

 

ボッチって何…ww

 


おそらくこんな風に考えてしまうのは自分だけでしょうが、この広い世界でたった一人、運命を背負い冒険を続けるリンクさんを皮肉るような橋の名前。

いや、もしかしたら100年間も一人で厄災を抑え続けているゼルダ姫のことかもしれない。


馬宿や村は復興しつつコミュニティも発展しているが、なにせこの世界は未だ厄災の真っ只中で、今でも姫と勇者は孤独に戦い続けている。

 

だからここを通る時、何処となく寂しくなるんです。

 


どうもボッチです…ww

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しかし、最近ようやくこの橋の名前について、もしかしたらこの橋は勇者をディスっているわけではなく必ず何かしらの意味があるはずだと思い改め、勇者がボッチじゃないという確証を得るためにあらゆる情報からこの橋の意味を調べてまいりました。

 

 

 

 

ボッチ橋周辺情報


まずはボッチ橋の周辺を見てみましょう。


城下町の東側から、ボッチ橋を北へ渡るとハイラル森林公園跡に続きます。

 

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特にランドマークのような建物の跡も見当たらず、ハイラル森林公園跡というだけあってかつては自然豊かな憩いの場だったのでしょう。


ここにもガーディアンが徘徊していますが、ハイラル森林公園には「古代柱」が生えていますので、この古代柱からポロリと出てきた残存ガーディアンでしょうか。

 

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ハイリア川の対岸には、ゴングルの丘という巨木跡がいくつもある謎のエリアとなっています。

 

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厄災の影響で野焼きにされてしまったのでしょうか。


今では各巨木にそれぞれ魔物が住み着いていてまるで秘密基地のようになっていますね。

 

 

そしてボッチ橋の南側、城下町方面はというと城下町の外壁と整備されていたであろう歩道が確認できるだけで、特に何もないエリアですね。

 

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もう少し南下すると、大きな石造りの柱が数本立っています。

 

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もしかしたら100年前はここに何か大きな建物があったのかと気になったので厄災の黙示録で確認してみました。

 

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なんとこれは立派な橋のような通路が向こう岸にまで続いていたんですね。


現在ではこの橋はおそらくマズラ橋という簡素な木製の橋となっていますが、100年前は随分と立派な橋だったんですね。

 

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厄黙でボッチ橋の方を覗いてみましたが特に何も見つけられませんでした。


この辺りには元々城下町と同じ石造りの橋のような建造物があったことが、わかりました。

 

 

『ボッチ』の由来

 

ボッチ橋周辺の情報を確認できたところで、続いては本題である『名前の由来』について考えてみましょう。


ここを通るたびに自分の心をチクチク刺激するこのボッチ橋も、本来は何らかの理由に基づき名付けられたはずです。

 


前回の記事

【BotW】ブレワイ地名 元ネタ一覧 過去作編 - ハイラルノコトバでは過去作に関する地名の由来を紹介しました。

ハイラル城へと続く4箇所の橋には全て『リンクの冒険の守護者』の名前が付けられていました。

 


これ、すごく感動しませんか?

 


さりげない地名ひとつとっても、まるでハイラル城の用心棒としての意味合いを込めて名付けられたかのような、そんなハイラルの歴史的背景まで垣間見えるんです。

 

それらの橋の中でも、このボッチ橋は特にハイラル城に近い位置にあります。


なおさら格上の守護神の名前でも付けられているのではないかと色々調べてみましたが、残念ながら過去作から由来するものは何も浮かびませんでした。

 

 


では、見方を変えて考えていきましょう。

 


マップを確認してみますと、城下町周辺は完璧とはいえないものの半円型のシンメトリーになっていますよね。

 

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じゃあ、ボッチ橋の反対側は?

 

 

ありました。

 


オホリ橋

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この名前の由来はかなり分かりやすいですよね。


城の周囲は"お濠"と呼ばれる川が流れていて、それは敵の侵入を防ぐための役割を担っています。

 

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我々の世界でも皇居など城の周りにはお濠がありますね。


オホリ橋とは"お濠"のことでしょう。

 

かなり安直でしたね。

 

 

しかし、この橋に過去作由来の名前ではなく"周辺に関する"名前が付けられているのはとっても重要な情報だと思いませんか?

 

 

ボッチ橋もまた、周辺に関する地名だとするならば…

 

 


何もないからボッチ?


また心が傷みます…

 

 

ボッチは英語では〇〇だった


周辺に関する名前だとするならば、先程確認したとおりこの辺りには何もなく、ボッチだけでは情報が少なすぎるので、ボッチ橋は英語ではなんと表記されているのかを調べてみました。

 

 

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「Boneyard bridge」

 


何故もっと早く気が付かなかったのでしょう….!

 

 

Boneyard…

 

すなわち「墓地」です。

 


随分前の記事

【厄災の黙示録・BotW】門前宿場町から見る様々な事情 - ハイラルノコトバ

で100年前のお墓のことについて書いたことがあるのですが、このハイラルに王族のお墓が見当たらないんです。

 

 

もしかして、このあたりに墓地があったのでしょうか…

 

 

めちゃくちゃ気になるので全力で探してみました。

 

 

 

 ボッチを探せ


ボッチ橋はハイラル平原とハイラル森林公園跡を繋いでいます。


ですので、どちら側に墓地があったのかが不明なのでまずはハイラル森林公園側から捜索してみましょう。

 

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厄災により歩道は崩れ、噴水も地中に埋まっているように見えます。


墓石のような何かそれらしきものは全く見当たりませんでした。

 

 

それもそのはずです。

先程の記事にも書いていますが、100年前にあった墓石(というか島ごと)は今では跡形もなく消えてしまっているんです。


100年も時が経てば墓石など簡単に粉微塵となってしまうのでしょう。

 

 

しかし、よく考えるとここは「ハイラル森林公園跡」です。


仮にかつてこの場に墓地があったとすると、「森林公園」ではなく、例えば「ハイラル霊園」のような名称が付けられていてもおかしくはないと思うのです。


したがって、ここは墓地ではなくかねてよりただの自然豊かな公園だったのではないかと推測します。

 


では、ハイラル平原側に墓地があったのでしょうか。

 

 

実は、この辺りにものすごく関連のありそうなものがあるんです。

 

 

今ではその面影すらありませんが、100年前、城下町の東端には『ハイラル大聖堂』という荘厳な建造物があったんです。

 

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大聖堂とはご存知のとおり、"礼拝の場"ですね

 


かつて城下町に住む人々はこのハイラル大聖堂を訪れ祈りを捧げていたのでしょう。

 

 


そして大聖堂と墓地は、とても密接な関係にあります。

 


大聖堂は厳密に言わなければ教会と同じです。(司教が居座る場所があるのが大聖堂)

 

 

過去作では神トラに教会がありましたね。

 

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その隣には、

 

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墓地がありました。

 

 

 

ブレワイのハイラル大聖堂跡の真横には、長方形に柵が立てられている区画があります。

 

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畑のようにも思いましたが、ここが墓地だったとしたらどうでしょう。

 

 

100年前のハイラル大聖堂はこのようなとても立派な建物でした。

 

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(奥に見える建物)

 

しかし今ではそれらの瓦礫が周辺に見当たらないほど崩壊しているので、ここが墓地であったとしても、今は跡形もなく消えてしまっているのかもしれません。(だが柵は残る)

 

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ちなみに現実世界では、大聖堂の地下には墓所があります。


ヴァチカン サン・ピエトロ大聖堂地下のネクロポリスには歴代教皇やあの聖ペトロが眠っているとされています。


大聖堂は墓地の上に建てられていることもしばしばあるそうで、その結果大聖堂の地下には墓所がある設計になっているそうです。

 

 

ハイラル大聖堂も、もしかしたら地下に王族の墓所があったり、なんて考えるのもワクワクしますね!

 

 

ボッチ もうひとつの意味


これだけハイラル大聖堂に墓地があったんじゃないかと唱えておきながらなんですが、墓地の手がかりはほとんど見つけられなかったので、更に別の説を考えてみました。

 

 

実は先程の"Boneyard"には、もう一つの意味があるんです。

 


その意味とは"ガラクタ置き場"

 

 

GoogleでBoneyardと検索するととても興味深いものが出てきます。

 

 

主に廃車や使わなくなった航空機などが無造作に廃棄された地帯のことをそう呼ぶそうです。

 

 

 

このハイラルにおいて、"不必要な廃機やガラクタ"ってなんだと思いますか?

 

 

一万年前に遡って考えてみてください。

 

 

 

 


当時のハイラル王が下した『シーカー遺物廃絶令』が、まさにそれにあたるのではないでしょうか。

 

 


埋もれたボッチ


一万年前、古代技術を捨てるように命じられ、あらゆるシーカー遺物は地中深くに埋められました。

 

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ボッチ橋(Boneyard)、つまりここが"ガラクタ置き場"と名付けられたのは、もしかしてこのボッチ橋周辺が古代遺物を廃棄した場所だったからではないでしょうか。

 

 

だとすれば、ボッチ橋周辺には古代遺物が埋まっているはずです。

 

 


ということでさっそく周辺を確認してみましたが、遺物発掘の痕跡は全くなく、残念ながらこの辺りで手がかりとなるようなものは何もありません。

 

やはりボッチ橋周辺に

遺物は埋まっていないのでしょうか…

 


もう少し捜索範囲を広げたいのですが、

果たしてどこまでをボッチエリアと考えてよいのか分からない為、先程のボッチ橋と対極にあるオホリ橋を参考にしましょう。

 

オホリ橋とは、ハイラル城西側にありましたね。

 


ではお濠とは、どこにありますか?

 

 


ハイラル城の周囲全部ですよね。

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つまりは、オホリ橋の名前の効力はオホリ橋付近だけでなく、ハイラル城の周囲全てに及んでいることになります。

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ということは、対極に位置するボッチ橋の名前の範囲も、同じくハイラル城周囲全部を含むと考えられるのではないでしょうか。

 

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いや、そう考えるべきです。

 


なんてったってこのハイラルは"対"という概念があちこちに見られるんです。(過去記事でも何度か書いているので詳しくは割愛いたします)

 

 


つまりは、ハイラル城の周囲一帯が古代遺物埋蔵地帯だったと…

 

 

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そう考えると、もう皆さまの目にも映っているはずです。

 

 

 

 

"埋もれたガラクタ"が何のことか、お分かりですよね。

 

 

 


100年前、ゼルダたちがどれだけ探しても見つけることができなかったという5本の『古代柱』


大量のガーディアンが眠る格納庫が、ハイラル城の周囲には埋められていたんです。

 

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当初捉えていたボッチの意味からは随分と飛躍してしまいましたが…

 


『ボッチ橋』

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それは、遥か一万年前にシーカー遺物廃絶令によって地中深く埋められた古代柱、すなわち"遺物の墓場"が由来となっているのかもしれません。

 

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 

≪参考書籍はコチラ≫

ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークス

ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第2集 ゼルダの伝説 ハイラル百科