【BotW・スカウォ】ブレワイに込められたスカイウォードソードHDへの想い 6選

こちらの記事は動画でもご覧いただけます。

 

 

 

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こちらの記事ではブレワイとスカイウォードソードのネタバレを存分に含みます。そちらを充分にご留意の上、お読み下さい。

 

 

厄災の黙示録の追加コンテンツ、スカイウォードソードHD、そして6/16 AM1:00(15日深夜)に放映されるニンテンドーダイレクト E3 2021

 

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近頃ゼルダの期待値がどんどん高まっております。

 

とはいえ、ブレワイ続編の発売はいつになるのかは未定ですので、それまで厄黙やスカウォHDを堪能しながら気長に待ちたいと思います。

 

 

 

ところで、ブレスオブザワイルドの世界を冒険するなかで"スカウォ"を感じる場面、多くなかったですか?

 
もちろんブレワイは、スカウォに限らず多くの作品の要素を含んでいます。

 
ただ、それらの中には少し意図を感じてしまうほどスカウォに焦点を当てているものもありませんか?

 

 


スカウォHDが発表されたことで、それらはもしかしたらスカウォHDの"匂わせ"だったのではないかと思いました。

 

 

過去にはムジュラ3Dが開発段階であるときに、神トラ2のリンクの家の中には"ムジュラの仮面"が飾ってあり、それは青沼さんが後に『ムジュラのリメイクを制作中』であるアピールであったことが明らかになっています。

 

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参考:『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D』は、新要素を加えたディレクターズカット! 新要素からN64版開発秘話までを聞く、青沼英二プロデューサーインタビュー - ファミ通.com


ですので、ブレワイにももしかしたらスカウォHDの開発に因んでそうした匂わせやアピールのようなものが隠されているのではないかと思い、それらを探ってまいりました。

 

 

 

太古の儀式

※こちらは過去記事に新たな内容を書き加えています。


ウツシエの記憶『仮初めの儀式』では、

ゼルダがリンクに祝福の言葉を授けている場面がありましたね。

 

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これは遥か昔に行われていたであろう太古の儀式を模した『仮初めの儀式』であり、太古の儀式ではありません。

 

 

マスターワークスP. 372には『太古の儀式 祝福の言葉』というものがあり、ゼルダたちが模して行っていた太古の儀式の"原文"が載っているんですね。

 

 

そちらを見てみると、作中のゼルダの言葉とは完全に一致せず、作中ではゼルダによって内容が一節が付け加えられているんですね。(※1)

 

 

このことからも、この「仮初めの儀式」はあくまでその場限りで執り行った儀式であり「太古の儀式」とは別ものとして捉えています。

 

したがって、マスワに書かれている『太古の儀式 祝福の言葉』こそが正式な太古の儀式の文面であると考えます。

 

 

 

早速その祝福文を見てみましょう。

 


 

『退魔の剣に選ばれしハイラルの勇者よ

そのたゆまぬ努力と結実せし剣技を認め

女神ハイリアの名において祝福を授けん

空を舞い 時を廻り 黄昏に染まろうとも

結ばれし剣は勇者の魂と共に

(※1  さらなる力がそなたとそして退魔の剣に宿らんことを)

遥か遠き過去に生まれし退魔の剣よ

勇者と共にハイラルの守護を担う者よ

女神ハイリアの名において祝福を授けん

海を越え 神の作りし黄金を求めんとき

そなたの姿 常に勇者と共にあり

退魔の剣とハイラルの勇者に

さらなる力 宿らんことを』

 

 


この文章を細かく読み解いていきましょう。

 

まず1〜3行目。

「勇者」とは過去の勇者達、そして今作のリンクも含めての勇者のことだと考えられます。

その剣技を認め、マスターソードを引き抜く者に選ばれたことを女神ハイリアの名におき祝福を授ける、といった場面ですね。

 

4〜5行目はそれぞれ「スカイウォードソード」「時のオカリナ」「トワイライトプリンセス」でしょう。

いかなるときもマスターソードは勇者の魂と共にあったと書かれています。

 

6行目は、作中でのみゼルダが話している言葉ですので本来は無いものと考えます。

 


そして注目していただきたいのがここからです

 


7〜9行目は、対してマスターソードへの祝福の言葉となっています。

遥か遠き過去に生まれたマスターソード、いくつもの時代を超え、勇者と共にハイラルを守護してきたことへの祝福でしょう。

 

10〜11行目は、マスターソードは常に勇者とともにあったと書かれていることから、"海を越え"は「風のタクト」

"神の作りし黄金を求めんとき"というのは「神トラ」「木の実」「神トラ2」といったマスターソードとトライフォース両者が登場している作品を指していると推測します。

 

そして12〜13行目は退魔の剣と勇者へさらなる力が宿るよう祈り、締め括られています。

 

 


ここにすごく意図的なものを感じるんです。

 

 

「退魔の剣と勇者へ」

 

 

勇者よりマスターソードを前者に持ってきているんですね。


勇者を讃えながらも、マスターソードを主役とした文章になっているんです。

 


全文を見ても、全てマスターソード登場作品など、かなりマスターソードに焦点を当てた文章だと思いませんか?

 

 


そして祝福文の一番最後には「さらなる力宿らんことを」とあります。

 


マスターソード、つまり「ファイとリンクにさらなる力が宿るように」と祈り、締めくくられているのです。

 

 

 

"さらなる力"

 

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この言葉は、もしかしたらスカウォHDへ向けてのファイとリンクを讃える言葉だったのかもしれませんね!

 

 


厄災ガノン

続いて、厄災ガノンにもまたスカウォを感じる場面がありました。

 

 

今作のガノンというのははっきりとした実体や意思を持たず、ゼルダの言葉によると『憎悪と怨念の権化』でしたね。

 

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この言葉は、スカウォの『終焉の者』が最後に残した言葉ですね。

 

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終焉の者は、この呪縛は輪廻を描き未来永劫続くのだとそう言い残し、その思念はマスターソードに吸収され消滅しました。

 

 

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終焉の者というのはガノンドロフとは全く別ものですが、その後の時代に生まれた人間ガノンドロフが今後一万年以上に渡ってゼルダとリンクを執拗に狙う悪の権化となってしまったのは、終焉の者の呪縛がこのような因果を生んでしまったからだと思うんです。

 

 


言ってしまえばガノンドロフもまた、終焉の者の呪縛に囚われた一人であり、全ての元凶は『終焉の者』なのです

 

 


ブレワイの厄災ガノン、憎悪と怨念の権化。


それはスカウォ時代から続く呪縛、たとえ姫と勇者が生まれ変わろうが、この宿命からは決して逃れられない運命なのです。

 

 

 

そして、スカウォの悪役といえば、忘れてはいけないのが魔族長ギラヒムですよね。

 

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厄災ガノンによってリンクは力尽き、100年間も眠りにつくほどの深手を負いました。

 

 


もしかしたら一%くらいは、ギラヒムによる復讐もあったのかもしれませんね!

 

 

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ハゴロモ湖


続いてカカリコ村のシンボルとなっているこのハゴロモ湖。


『ハゴロモ湖』についての考察は過去に記事をあげているので詳しくはこちらをご覧ください。

lomlom.hateblo.jp

 


ハゴロモ湖はその全体像が"羽衣"のように見えることからそう名付けられたのではないかと考えました。

 

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羽衣とは「天女が纏う衣」

 

天女とはゼルダ用語でいうと"女神"にあたりますよね。

 

つまりは女神の纏う衣。

 

 

 


かつて、『女神の衣』と呼ばれたものがありました。

 

スカウォでゼルダが大地に降り立ってから着用している巫女服は、別名"女神の衣"と呼ばれており、女神ハイリアが着ていたものと同じものなんです。(ハイラルヒストリアP.74)

 

 

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ちなみにスカウォに登場する女神像は"女神ハイリアをかたどって造られた"ものなんですね。(ハイラル百科P.110)

 

 

ですので、女神像をよく見てみるとスカウォゼルダの巫女服と胸元のデザインが同じであることが分かります。

 

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さらに、スカウォのゼルダといえばショールを纏っていましたよね。

 

 

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パラショールは女神ハイリアが選ばれし者に授けたという伝説の衣とされており、こちらも言い換えると"羽衣"といえるのではないでしょうか。

 

 

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カカリコ村のシンボルとなっているハゴロモ湖。


それもまた、女神の衣やパラショールといったスカウォを想起させるものだったのかもしれません。

 

 

 


マスターソードの精霊

次に、おそらく皆さんが最もスカウォ感じたであろう写し絵『覚醒 ゼルダ』でのこのシーン。

 

 

リンクが命運尽きたそのとき、マスターソードが青く光を帯びました。

 

 

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そして、リンクならず常に我々プレイヤーを導いてくれた


"あの音"

 

 

この世界にも、ファイは存在していたんですね。

 


ファンにとってはこれ以上ない演出でした。

 

 

ここまでファイの存在を思わせるのも、もしかしたらファイのことを思い出して欲しいというメッセージだったのかもしれませんね。

 

 

 


古代ハイリア遺跡

ハイラル各地にある数々の古代遺跡、これらは古代ハイリア文化と呼ばれ、それはスカウォの意匠と同じであることはご存知の方も多いと思います。

 

 

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 遺跡は各地の泉と同時代のものとされており、仮に泉がスカウォに登場したあの女神ゆかりの泉と同じであるならば、これらの遺跡はスカウォの時代から存在することになりますね。

 

 

ブレワイでは、『もしかしたらここはスカウォのあの場所だったんじゃないか』

なんて想像を膨らませながら冒険をしていました。

 

 

今度はスカウォの世界にブレワイを感じながら冒険すると、また新たな発見があるかもしれませんね。

 

 

 


シャーメちゃん


このハイラルに住まう人たちの中には、ごく稀に、前世は過去作にいたんじゃないかと思う人達がいます。

 

森の馬宿にいるシャーメちゃんは、お空を見上げながら、こんな発言をしています。

 

 

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この言葉もまた、多くの方が感動したのではないでしょうか。

 

 


空に浮かぶ国

 


過去作には空の上にある国はいくつかあるものの

『私たちは遠い昔はお空の国に住んでいた』という言葉からは、

ハイリア人の祖先が空からやってきたこと、

この子が見ている国が『スカイロフト』なのだと、皆さんもそう思いませんか?

 

 


シャーメちゃんは、どこまで知っているのでしょう。

 

 

シャーメちゃんには更なる夢があるそうです。

 

 

 

お空の国にいって、大きな鳥に乗ってみたいのだそうです。

 

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その表情は、どこか物懐かしさを感じているようにも思います。

 

 


小さな願いを叶えたお礼に、シャーメちゃんからは"感謝の気持ち"をいただきました。

 

 

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ブレワイに込められたスカウォへの想いを胸に、

 


スカウォHDの発売を心待ちにしたいと思います。

 

 


最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

≪参考書籍はコチラ≫

ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークス

ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第1集 ゼルダの伝説 ハイラルグラフィックス

ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説 大全: 任天堂公式ガイドブック