【BotW考察】一万年前の伝承図を改めて読み解いてみる

こちらの記事は動画でもご覧いただけます

 

 

当記事では一部スカイウォードソードについての内容も含みます。

 

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シーカー族に伝わる一万年前の伝承図を再度読み解いてみる。


過去にも同様の記事を書いているのでそちらも引用しながらさらに詳しく当時のハイラルの様子を考えていきたい。

【BotW】一万年前 〜厄災の伝承図①〜 - ハイラルノコトバ

【BotW】一万年前 〜厄災の伝承図②〜 - ハイラルノコトバ

 

 

 

伝承図とは?

 

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はじめに伝承図とは、一万年前の厄災ガノンとの戦いを基点とする当時のハイラルについて記されたものであり、四方にシーカーマークがあることからシーカー族目線で書かれたものとされている。


ブレスオブザワイルド2ndトレーラーでは目から涙のように滴って伝承が描かれていくのが印象的だった。


まるでシーカー族の心を表しているようだ。

 

 

現在ではカカリコ村のインパが居座る後ろにその絵が飾られている。


代々シーカー族の長がその歴史を現世までインパートしてきたのだろう。

 

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古代シーカー文字を翻訳してみた

 

伝承図には絵だけでなく古代シーカー文字でもその歴史が記されている。

過去記事からまるっと引用する。

 

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内容はインパから聞かされる伝承とほぼ相違ないが、最後の一文については触れられていなかった気がする。

インパなりの配慮だろうか。

 

 

絵から読み解く一万年前

 

さて、お次は絵の方を私なりに解釈していきたい。


この伝承図が物語っているのは前述の通り厄災ガノンとの戦いの歴史だ。

姫と勇者を無数のガーディアンが護衛し、神獣とその繰り手が四方からガノンに狙いを定めている。


シーカータワーは全部で15基あり現在のハイラルと一致する。

導師は61体。現在の祠に鎮座する導師の約半数しか描かれていない。

 

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一万年前の勇者は、カッシーワの古の詩が残る祠は乗り越えたものと考えられるが、それ以外の祠については試練を受けたのだろうか。


61というのは当時の勇者が乗り越えた祠の数なのか。

61個目を乗り越えたところでまだ半分なのかと投げ出してしまったのだろうか。

それとも単なるスペースの問題なのか、この中途半端な数が非常にモヤモヤするのである。

 

 

四神獣については現在の姿とほぼ大差ない。

 

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ただ繰り手の見た目はどうだろうか。


神獣の名前の由来で確実に判明しているものはナボリス(ナボール)とルッタ(ルト姫)だけだが、全てが過去の賢者にあやかって名付けられたものだとすると、やはり現在と同じ種族の優れた者が繰り手となっていたと考えるのが自然だと思える。

 

ところがルッタの繰り手はクチバシのようなものがあったり、ルーダニアの繰り手は"くびれ"が見られたり、メドーの繰り手はギラヒムダンスを踊っていたりと現在の種族とは大きくかけ離れているように見える。

 

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ゾーラ族は時代とともにその見た目は柔軟に変化してきたが、ゴロン族はハイラル史最も古い時代から存在していながらその見た目がほぼ変わっていない唯一の種族である。


ルーダニアの繰り手がゴロン族とするならば、このスタイルはどうも納得がいかないのである。

 

 

ついでに言うとハイリアの民も、王や兵士と比べると本当に同じ人類なのかと疑ってしまう。

現代のハイリア人とは大きく見た目が異なっている。

 

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(右のハイラル人)


元よりこの伝承図の絵に正確さを求めるのはナンセンスなのかもしれない。

私の感性が乏しいばかりに、見た目通りにしか解釈できないのである。

 

 

 

続いて、上下に描かれている絵は当時のハイラルの暮らしを物語っている。


左上はハイリアの民が農業をしている様子や街並みが描かれている。

 

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インパによると当時のハイラルは高度な文明を誇っていたそう。

 


既にこの時点で疑問なのだが、

果たしてこの暮らしは高度な文明が栄える国の暮らしなのだろうか。


身なりをみてもハイラルの民は非常に質素な暮らしをしていたように見える。

農業や馬を使った運搬など、豊かではあるが"高度文明"とは程遠く、現代のハイラルとほぼ変わらない暮らしのように思える。

 


これまでの歴史で高度な文明を誇っていたとされる種族や地域の例を挙げると、トワイライトプリンセスの天空都市に住む天空人や、スカイウォードソードのかつてのラネール地方のRSシリーズなどがある。

 


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 (左:天空都市 右:古代ラネール)


暮らしの随所に摩訶不思議な技術を用いるその様子はまさに高度な文明といえるだろう。

 

 

私の勝手な想像だが、当時のハイラルはシーカー族による高度な技術を持っていながらも、その技術はハイラル王家や王国統治の為だけに使われていたのではないだろうか。


シーカー技術が日々の暮らしに浸透していたわけではなく、その他の民の生活水準は現在とさほど変わっていないのではないだろうか。


シーカー技術はあくまで王族の為だけに使用され、技術に関する全てをハイラル王によって管理されていたのかもしれない。

 

 

右上に描かれた絵がそう物語っているような気がしてならないのだ。

 

 

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ハイラル王と思われる人物と兵士、その後ろにはひれ伏すハイリアの民。


彼らの視線の先には、機械のようなものをいじり倒すシーカー族がいる。

ハイラル王たちが彼らを監視しているようにも見える。

 


このシーカー族の見た目について、まるでイーガ団だと思ったのは私だけではないだろう。


古代シーカー族はイーガ団のようにお面を着けていたのだろうか。


何故彼らは顔を隠されていたのだろう。


シーカー族がお面を外したのは王家に従事する使命から解放されたからだろうか。

 

妄想が止まらないので次に進もう。

 

 

せっせと研究に務めるシーカー族の背後には動力源とみられる石があって、そこからエネルギーが各方面へ繋がってるものと推測する。

 

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右の人物が触っているのはコンピューターだろうか。

中央にはシーカーストーンのようなものがある。

何やら回路をごにょごにょしている人がいたり、左の人物は回路が途切れていることを伝えたいのか、手は上を示している。

同じくデスクかコンピューターに向かっているように見える。

 


動力源の石から連なる複雑な回路はなんとなく星座のようにも見えないだろうか。

 

 

そもそもこの動力源はなんだろう。

 

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古代炉にも似ているが、もっと原石のような、ダイヤモンドみたいな見た目をしている。

 


そして、光っている。

 

 


スカイウォードソードを絶賛プレイ中の私にはこれが『時空石』に見えて仕方がない。

 

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時空石とは何かを簡単に説明すると、

古代のラネール地方で採掘されていた鉱石であり、その石に衝撃を与えると周辺の時空が過去に戻るという未知の技術の塊である。


さらにはそれ自体がエネルギー源となっており、様々な物の動力として古代のラネールにはなくてはならない貴重な代物であった。

 


そして最も注目すべきは、この時空石に描かれた紋章である。

 


どことなくシーカーマークに見えないだろうか。

各地に点在する時空石の結晶のようなものには、回路と似た模様も見られる。

 

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スカウォでシーカー族が「時」と深く関わっていることから、歴史を遡るとシーカー族と時空石はなにかしらの繋がりがあったのかもしれない。

 


話を戻すと、この時空石のようなものがもしかしたら一万年前のハイラルにも存在したのではないかということだ。


ブレスオブザワイルドにはこのような石は登場しただろうか。


どのようにしてこの石を手に入れたのだろう。


この石がシーカー技術の源であり、当時のハイラルにシーカー文明をもたらしたのだろうか。

 

 

疑問ばかりで恐縮なのである。

 

 

 


そして時は流れ、ついに復活した厄災ガノンを姫と勇者は見事封印。

 

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シーカー技術という強大な力のサポートもあり、この戦いはガノンにとって"最悪だった"とされている。


それほどシーカー技術というのは凄まじいものだったのだろう。

 

 

この力を目の当たりにしたハイラル王は、もしもシーカー族が謀反を企てたら…と畏怖する。


あまりもの技術力の高さゆえに、次第にそれは"神の力"とまで呼ばれた。


ハイラルでは、王家の神聖な力こそが神の力とされている。

王国の権威をも揺るがす事態になりかねない。


そこで当時のハイラル王はシーカー技術を直ちに廃棄するように命じる。

 


これが『シーカー技術廃絶令』だ。

 


左下の絵はまさに、ハイラル王からその勅令が発せられた瞬間ではないだろうか。

 

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ハイラル王が数多くの兵にシーカー族を追放するよう命じているように見える。


そしてその後ろにはやはりハイリアの民。

 


この構図からも分かるように当時のハイラル王家の権力は絶対的なものであり、ハイリアの民もまた従うしかない身分だったのだろう。

 


シーカー族を追放したのち、研究の主だった人物には更迭や監視が行われたり、それに従わなかったり逆らうものには拘束や投獄など厳しい処罰が科されたという。


当時のハイラル王家は、どこか時オカ時代のような"傲慢さ"を感じるのは気のせいだろうか。

 

 

そして右下は兵士に追いやられ逃げ惑うシーカー族が描かれている。

 

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女神像の元に逃げ込んだ穏健派と、それを良しとしない武闘派のものたち。

 


振り返ったその顔は、逆さになったシーカーマーク。

彼らはここで分派したのである。

 

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イーガ団現総長であるコーガ様という名前は"受け継いだもの"だそう。


もしかしたらこの人物こそが『初代 コーガ様』だったりするのかもしれない。

 

 

ちなみにイーガ団と名乗り始めたのは100年前の厄災復活が予言されてからのことで、ごく最近のことなのである。

厄災復活に伴いゼルダとリンクの活躍が目立つようになったことから、イーガ団も本格的に暗躍し始めたということだろうか。

 

 


そして今、世間を騒がせているこの人物。

 


『一万年前の勇者は一体何者なのか』

 

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青と緑っぽい衣服を着ているものの、お馴染みの緑の三角帽子は被っていない。


流れる髪と、そして顔や足とは明らかに異なる

 

手の色。

 

 

この色はトライフォースだろうか?

 

 

そんなはずはない。

トライフォースは完全体の形で姫が所有しているのだから。(※1)

 

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まさかこの手は…

 

 

 

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また妄想が捗りそうだ。

 

 

 

(10/11追記:トライフォースを所有しているという記載はなく確定情報ではございません。失礼いたしました。)

 

 ≪参考書籍 マスターワークスP360,361≫