さて今回は、ブレスオブザワイルドに登場する『美しい女性』を紹介する企画である。
「美しい」といってもそれは容姿だけではなく、内側からにじみ出る知性や品性、言葉遣いや振る舞いなどトータル的にバランスがとれて初めて「美しい女性」といえる。
独断と偏見だらけのランキングではあるが、彼女たちの魅力を伝えることができれば光栄である。
では早速見ていこう。
- 【第10位】 ショートが似合う骨格美人
- 【第9位】 馬を愛するハツラツ美女
- 【第8位】 絶対領域×サディスティック美人
- 【第7位】 超普遍的美女
- 【第6位】 愛の深さを知るオトナの女
- 【第5位】 純情すぎる同世代美女
- 【第4位 】辺鄙な土地の圧倒的西洋美人
- 番外編
- 【第3位】 究極の癒し ダントツの嫁候補
- 【第2位】 強く逞しき美女
- 【第1位】 圧巻 ハイラルの希望
【第10位】 ショートが似合う骨格美人
第10位はゲルドの街を観光中の「ユーリ」
ショートが似合う女性は本当の美人というが、それはフェイスラインと顔のパーツが整っているいうことである。
美しい顔は横顔にありき。
Eラインとよばれる鼻先と顎を結んだ線の内側に唇があることが、美人の条件の一つである。
ユーリはまさに「骨格美人」といえるだろう。
たとえ顔の大半を前髪が占めていようが挑発的な紫色の髪だろうが、整った顔がそれらを見事に調和させ、個性となり魅力となる。
早い話、美人なんでも似合うのだ。
イメージ通り酒は飲める方。成人女性であることは間違いなさそうだが、お高いジュエリーを自分にはまだ早いと考えていることから20代前半といったところか。
ちなみに本人は自覚していないかもしれないが、ユーリは左の口角を上げる癖がある。
【第9位】 馬を愛するハツラツ美女
続いて9位は平原外れの馬宿で馬の世話をしている「カンカン」
ハツラツとした印象の可愛らしい女性だ。
人一倍馬に愛情を注ぐ彼女は、かの牧場娘を思わせる。
明るく前向きな女性は人を惹きつけるパワーがあるため周囲には自然と人が集まりやすい。
隣の転売野郎が気になるが、相馬眼の持ち主は男を見る目もあるはずだ。きっと彼女なら上手くあしらうだろう。
落ち込んでいる時には彼女の拍手で気分をあげてみてはどうか。
いきいきとしたこの笑顔に元気をもらえるはずだ。
ちなみにカンカンは高原の馬宿のファンファと雰囲気が似ているが、関係性は不明。
どちらが美人かを判断しかねる場合は、例のごとく横顔を見るべし。
【第8位】 絶対領域×サディスティック美人
第8位は姉御肌のトレジャーハンター「トンミ」
始まりの台地から降りて初めて出会った人物という人も多いのではないか。
序盤の段階では気付きにくいが、ハイリア人の中では珍しく派手なアイメイクをしている。
物言いたげな鋭い目付きとスラリとした頭身の彼女は、トワイライトプリンセスの「真のミドナ」風の妖艶な東洋美人である。
独特の雰囲気ある女性は純粋にカッコいい。
絶対領域を露わにする気の強めな女性というのも良き点である。何故ならそこに一昔前のギャルの真髄を感じるからだ。
それが個人的にグッドポイント。
【第7位】 超普遍的美女
第7位は双子馬宿の「サゲサ」
魔物が屯する双子山を一心不乱に駆け抜け、馬宿という聖域でほっと胸を撫で下ろす。
そこで出会うサゲサの可愛さたるや。
重めのバングに猫顔といった愛嬌抜群のサゲサをここに置いたのは、製作陣の計らいだろうか。
気さくな性格も親しみやすく、彼女はいい意味で普遍的な美女といえる。
まだ若く見えることから頬の斑点はシミではなくきっとそばかすだろう。
それもまたいい感じのチャームポイントとなっている。
【第6位】 愛の深さを知るオトナの女
ゲルドの街で恋愛と料理教室の講師を務める「ワーシャ先生」
ゲルド族の中では珍しく白い肌を持つ。ピンクの髪を颯爽となびかせて歩くその姿は、洗練された色気が漂う正真正銘のオトナの女だ。
教え子に恋愛のいろはを教えるワーシャ先生は"愛"というものを熟知しているのだろうが、それはきっと自身の過去の経験から得たものであろう。
愛する人を亡くし、命の尊さを身をもって知っている。
優しく微笑む彼女の目に僅かな悲哀を感じるだろうか。
だが、いかなる経験もやがては人生に奥行きを持たせるものである。辛い過去を乗り越えたからこそ今のワーシャ先生があるのだ。
これがオトナの女性というものなのだろう。
【第5位】 純情すぎる同世代美女
さてここからはいつ推しが出てきてもおかしくはない後半戦である。
5位はインパの孫娘「パーヤ」
少し早いだろうか。本当はもっと上位にしたい美女ではあるが、熟慮の末である。
純粋すぎる性格ゆえに、つい我を忘れてパーヤを困らせたプレイヤーは少なくないだろう。
パーヤはリンクと出会い恋を知る。しかしパーヤは今日も世の安寧とリンクの無事を祈るだけであり決してそれ以上を求めない。
リンクの幸せがパーヤの幸せなのだと。
どこまでも健気な女性である。
よこしまな質問に恥ずかしさを堪えて懸命に答えようとする姿はたまらない。
それでいてスラリと高身長なのもいい。
ひとつだけ残念な点があるとするならば、100年後の姿が容易に想像出来てしまうことである。
【第4位 】辺鄙な土地の圧倒的西洋美人
さて第4位は山麓の馬宿の「ケート」
誰だとは言わせない。ケートをはじめて見た時はその美しさに思わず目を奪われてしまった。
大きくキリッとした目鼻立ちで西洋風な華やかさを纏う彼女は、馬宿協会員の落ち着いたワントーンの制服を着用したところで決して野暮ったくはならない。
そこに庶民の代名詞ともいえるホウキを添えても同じだ。
只々、凛として隙のない美人オーラを放つばかりである。
勝手ながら美人とは野心あるものだと思っていたが、どうやら彼女はそうでないらしい。
来る日も来る日もひとけのない馬宿でデスマウンテンに向かう登山客の身を案じるだけの現状に、不満ひとつ漏らさない。
足るを知る。彼女は自分なりの幸せをこの地で実感しているだろう。
しかしつい見惚れてしまう美しさである。
番外編
ベスト3のその前に、惜しくもランクインを逃した人たちを紹介したい。
美しさとは奥深いものである。あらゆる分野で輝く女性をピックアップした。
【リーセ】
ゼルダを敬愛する冒険者。
姫ゆかりの地を巡礼している彼女は物腰が柔らかく言葉遣いも丁寧。そのうえ非常に洞察力に優れている。
内面の美しさはそう簡単に身につくものではないだけに、リーセの育ちの良さがうかがえる。
教養ある人格者ゆえに、上流階級が辿ったであろう道を追い求めるのだろうか。
【チャビー】
キルトンを求める好奇心旺盛な女性。
可愛い顔をしているがボコブリン程度なら自力で倒せてしまう強者。
どうしてもキルトンに会ってみたいという彼女は大量に所持しているマモノエキスをどこで手に入れたのだろうか。
【ミモザ】
荒野の片隅で究極の料理を求めるミモザ。
料理に対する熱意だけはリスペクト。これでも本人は大真面目であるのだからもはや愛おしい。
ハイラル最大のゴミ捨て場となっている場所を選んだのは彼女なりの配慮だろうか。あるいは、これらは全て彼女の産物なのだろうか。
実は男の胃袋を掴むためというのも可愛らしい一面である。
【バンジーデ】
三兄弟の母親でありながら仕事をこなし夜も眠らず子に寄り添う。
愛しい我が子の寝顔を見れば疲れなど吹き飛ぶのだろうか。
だが彼女は苦労しているはずだ。名前がそう物語っているように思えてならない。
愛情は無条件に無償で注がれるものである。
子から親へ。
だからバンジーデはそれに応えられるのだ。
子供の寝顔を見つめる時間が彼女にとって幸せのひとときなのだろう。
母として美しい人である。
番外編は以上となる。
次はいよいよ、TOP3の発表だ。
【第3位】 究極の癒し ダントツの嫁候補
第3位はゾーラの姫「ミファー」
もはや説明不要か。
この上目遣いに射抜かれた人はどれだけいるだろう。物静かな性格であるが、案外恋には積極的。
ゾーラの姫というのは代々そういった気質なのかもしれない。
とりわけ姉としてのミファーは愛に溢れている。シドのポジティブさと他者への思いやりは間違いなくミファーのおかげだろう。
包み込むような温かさと芯のある強さ、そして気持ちを素直に伝えられるこの性格は女として見習いたいものだ。
気持ちを伝えるというのは、単純な行為とは裏腹になかなか難しいものである。
「治癒の力」は愛情をストレートに伝えられる素直なミファーだからこそ使えたものではないだろうか。
ミファーは芯のある強さと優しさを兼ね備えた、まさに女から見ても理想的な女性像といえよう。
【第2位】 強く逞しき美女
第2位はゲルドの族長「ルージュ」
"美人"と呼ぶにはまだまだ幼すぎる年齢ではあるがポテンシャルの高さはいうまでもない。
ルージュの将来を見込んでの2位だ。
といっても、子供ながらにしてこの風格、既に最高である。
製作陣が憎いほどにルージュは可愛い。
美人というカテゴリを超えてもはや孫並みの愛おしさである。
古風な話し方と貫禄ある振る舞いで随分と大人びてはいるが、玉座に敷かれたチャイルドシート、ちぐはぐな手縫いのスナザラシ人形、そうしたいかにも子供らしい物に囲まれて過ごしているのを見るとほっこりせずにはいられない。
ルージュの未来はまだまだこれからだ。
幾度も見舞われる困難にも挫けることなく立ち向かい、周りに感謝の気持ちを絶やさないルージュならば、間違いなく立派なゲルドの族長として強く逞しく生きていけるだろう。
(続編でどうか大人になったルージュちゃんを出していただけないだろうか)
【第1位】 圧巻 ハイラルの希望
栄えある第1位はなんといっても「ゼルダ姫」
ゼルダの魅力を「美しい」という言葉だけで表すことはできない。それほどに美しさと同等の重みを背負う女性である。
記憶を取り戻しながら、ゼルダという人物を知っていく。そうして浮き彫りとなった彼女は意外にも等身大なものであった。
今作のゼルダは姫ではなく"悩めるひとりの少女"という視点で描かれている部分が多いのだ。
顔に関しては、美人ではあるが華美ではなく控えめな印象を受ける。
そのかわりに、感情がはっきりと出る「眉」は太く大きく描かれている。
ゼルダの内面にフォーカスしているのだ。
衣服もそうした方向性からだろうか。
歴代ゼルダ姫は決まってフレアドレスを着ているが、今作ではそのドレス(正装)の着用回数は最も少ない。
大半がパンツスタイルか巫女服を着用している。
巫女服はふっくらとしたシルエットで華やかすぎず、短めの丈もアクティブな彼女に合わせてだろう。
服装においても、「姫」という印象が抑えられているように思う。
泥だらけの雨水に打たれ泣き崩れる場面では、ゼルダはもはや姫という殻を脱ぎ捨てたただの少女である。
だからこそ、ひとりの少女である彼女の苦悩に胸を痛め、寄り添うことができる。
そうして、ストーリーを追うごとにゼルダの感情に溺れていく。
愚かなガノンを哀れむゼルダの表情は、これまでの姫の中でも特に強い思いを抱えているように見えた。
最も苦悩し最も足掻いた姫は、全ての元凶であるガノンを目の前に何を思うか。
あまりにも重い。
厄災への重責を負い、母の指南もなく手探りで修行し、神に縋り、それでも聖なる力が訪うことはなかった。
大切な人たちを死なせてしまった。
自分がしてきたことは、なんの役にも立たなかった。
彼女が味わった痛みは計り知れない。
それでも歩みを止めず、この国に生きる全ての生命の為にひとり戦い続けたゼルダを誰が無才といえよう。
聖なる力を解放したゼルダの強さは圧巻だった。
ゼルダこそ、その右手の輝きにふさわしい「最強の姫」だ。
最後に見せた笑顔は、今までのどの表情よりも自然体で美しい。
ゼルダはハイラルの、そして我々の希望だ。
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