魚人に導かれるまま半信半疑で山を駆け、止まぬ雷雨に打たれつつ、背後から迫るモリブリンから逃げ狂い走り続けた先に待っていたのは天国のような美しい宮殿。
ここゾーラの里は、誇り高き水の民ゾーラ族が暮らすハイラルの水源となっています。
その歴史は一万年以上昔に遡ります。
10年に一度の大雨の周期があるラネール地方。
甚大な被害を受けたゾーラ族は、東の貯水湖を建造するためハイラル王家に協力を求めました。
当時のハイラル王家はシーカー文明が栄えており、そのからくり技術を用いてこの貯水湖を僅か一年で完全させたそうです。
ゾーラ族は水量を調整し、ハイラルを水害から守ることを約束しました。
それから一万年もの間、ゾーラ族はここで水の管理を行なっており、この美しき里はハイラル王家とゾーラ族の絆でもあるのでした。
そんなゾーラの里も神獣ヴァ・ルッタが暴れ出し斯々然々ありましたが、里に平穏が戻ると口の悪いジィたちも黙り、ようやく本来の青く煌めく美しき彫刻が拝めるようになりました。
せっかくだから色々と見て周りましょう。
ゾーラの里と夜光石
里を形成している資材は主に夜光石だそうで、その昔ゾラ台地にて沢山夜光石が採れたことから、ゾーラの里がここにできたそうです。
あの幻想的な青くヌメヌメした岩肌も夜光石によるものなのでしょうか。
夜光石といえば、ブレスオブザワイルド続編の映像には沢山の夜光石らしき岩が映っていましたね。
夜光石はとりわけハイラル全土にあるように思いますが、中でもゾラ台地で豊富に採れるというのは少し気になるところですね。
里を支える彫金職人
ゾーラの里という彫刻を見ても分かる通り、ゾーラ族は石工や彫金技術が非常に発達しています。
彫金職人のロスーリは、ミファーの愛槍『光鱗の槍』などを手掛ける職人さんで、2人の弟子がいます。
彼らは日々里の修繕に明け暮れていますが、これもまた修行の一環なのだそうです。
よく見てみると、彫金や修繕に使う工具はゴロン製のものを使用しているみたいですね。
かつて統一戦争などしていた種族間の関わりはほとんどなかった時代と比べると、種族同士の交流や協力があることは非常に平和なことですね。
ゾーラの里には、英傑祭と呼ばれる日があります。
厄災で戦死したミファーを偲び称えるため、毎年ミファーの命日である厄災の日を英傑祭としているそうで、里の広場にはミファーの像が建てられました。
ミファーの像をよく見てみると、光鱗の槍を持って滝を下っているところでしょうか。
この台座といい、あの歌のヒントとなっていたのですね。
怖すぎるベッド
こちらの部屋は、ゾーラ達の寝室となっております。
ゾーラ族は各居住地を持たず、寝る時はこちらのプールで集団で眠ります。
宿屋にあるベッドは旅人たち(というよりササノとフタバ)の為に用意されているのですが、貯水湖のダムの見張り場に置かれたベッドは一体誰が使うのか気になるところですね。
底も見えぬダムを目の前にあんな崖っぷちにポツンと置いてあるベッドで眠れますか?
寝相が悪ければ即死
想像するだけでヒヤッとしますね。
ここには本来なら監視が常におり、貯水湖の水量が臨界に達した時にはドレファン王へ報告する義務があるのですが、今は監視がいないようですね。
ハイラル王家との盟約とは一体。
今はなき部屋
よろずや「コーラル・リーフ」さんはまぁまぁ儲かってるとのことですが、残念ながら防具屋さんは潰れてしまったのだとか。
防具屋については、フララットさんから少しお話を聞くことができます。
かつてフララットさんのお父様が経営されていた防具屋では、里を訪れるハイリア人のために作った防具がありました。
しかし、年々ハイリア人が来なくなってついに閉店してしまったのだそうです。
その最後のひとつであるゾーラのすねあては、フララットさんの依頼を受けることでリンクの手に渡りました。
かつての防具屋さんというのが気になったので『厄災の黙示録』で確認してまいりましたが、残念ながらそれらしきお店は見つかりませんでした。
その代わりに、「ミファーの部屋」があったことが分かりました。
ミファーの部屋って一体どこにあったのでしょうね。
里を探し歩いていると、祠の部屋に祠がない…?!
もしかしてここは100年前はミファーの部屋だったり別の用途があったのかな、なんて思いましたが、
厄黙ではそもそもあるべき場所に祠がありませんので、私の考え過ぎだと流して下さい。
BGM
ゾーラの里のあのキラキラしたBGMは、時のオカリナのゾーラの里のアレンジとなっています。
水の流れを表現した美しい旋律は里の情景とピッタリですね!
音楽ネタでいうと、
ミファーのテーマは「ミーファミーファミーファミー…♪」
ちなみにシドのテーマも「シーードシードシー…♪」
ゼルダは音楽へのこだわりが半端なく感じられますね。
ここ数日ゾーラの里の探索をしているうちにすっかり心が洗われた気分です。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございました!