今最もゼルダファンを興奮させている『インパ』その孫娘である『パーヤ』
そして、作中では明かされることのなかったパーヤの母(父)について解説・考察を行なっていきたいと思います。
初めにインパのプロフィールを簡単におさらいしますと、
百年前はハイラル王家に使える執政補佐官で現在ではシーカー族の暮らすカカリコ村の長を務めています。
当時シーカー族は遥か昔に先祖が残した古代技術の研究にあたっており、それらを統括するのがインパだったということですね。
インパにはプルアという姉がおり、プルアはシーカーストーンの機能を修復したり新たなテクノロジーを開発したりと科学者や研究者として活躍したようですね。
少々研究に熱が入りすぎてしまうようで、プルアの暴走を防ぐためにインパが執政補佐官として組織を統括するようになったそうです。
そして100年後、インパはすっかりおばあちゃんになり若かりし頃にそっくりな孫娘パーヤがいます。
インパやパーヤの額にはシーカー族の紋章が描かれています。
この紋章についてパーヤが教えてくれるのですが、「長の血を引くもの」に代々描かれる魔除けのようなものだそうです。
そして代々この一族は家宝である宝珠を守ってきたのですね。
つまり、シーカー族の長は『宝珠を守る役割』も担っているのです。
ところで、インパの子供、つまりパーヤの母(父)はどうなったのか気になりませんか?
作中や公式資料集にも詳細はありません。
パーヤの会話と日記を見ていただくと、
しきりに祖母…祖母…祖母、そしてお婆様、お婆様と書いていますね。
しつこいくらいの祖母推しですね。
ちなみにここで出てくる大叔母とは、プルアのことでしょうか。
細かくいうとプルアは大叔母ではなく大伯母なのですがあまりいうと嫌煙されそうなのでやめておきます。
文面からも分かるように、「お母様」や「お父様」は登場しないんですね。
〜ここからは妄想も大きく入ります〜
パーヤは恋というものを知りませんでした。
世間的にみるとこの年齢にしては無知だと感じる反面、幼き頃からこのシーカー族の長を継ぐものとしてひたすら自分の使命に従事してきたのが分かりますね。
世間的に無知であるパーヤには父や母の記憶はないのではないでしょうか?
祖母の祖母、そのまた祖母の言い伝え。
それはもちろんパーヤが直接見て知っているわけでなく、インパの口承によりそう伝えられているのです。
不自然に感じませんか?
インパはリンクと話すときは「先祖代々」
という言葉を使いますが、パーヤに対しては祖母の祖母…
父母という存在を隠しているようなそんな意図を感じられます。
恋もまだ知らぬパーヤには、そういった概念がないともいえます。
しかしパーヤも人の子。
親となる人間は存在したはずです。
先程説明したシーカー族の紋章を思い出していただきたいのですが、
この紋章が額に描かれた人物が、インパとパーヤ以外にも登場するのはご存知でしょうか。
そうです。
試練の祠の即身仏。導師たちです。
紋章の意味をそのまま当てはめるとこの導師たちは代々インパの家系のご先祖様ということになります。
祠の導師たちは、女神ハイリアの啓示を受け、『勇者へ試練を与える』というお役目があるのですね。
もしかしたらこの導師たちの中に、インパの子供であり、パーヤの母(父)もいるのではないでしょうか。
つまり、こういうことではないか。
インパは生涯長として宝珠を守るお役目
↓
インパの子供は子(パーヤ)を産んだら即身仏となり勇者へ試練を与える導師となるお役目
↓
この子供(パーヤ)は長(インパ)が亡くなれば長となり宝珠を守るお役目
↓
長(パーヤ)の子供は子を産んだら即身仏となり導師となるお役目
↓
以下ループ
といったかんじで一世代ごとに「長」となり宝珠を守る者。「導師」となり勇者へ試練を与える者が決められており、代々習わしとなっているのではないでしょうか。
パーヤが親の存在を知らないのは、産まれてすぐ記憶がないうちに親は即身仏となったからかもしれません。
インパはパーヤが自らの使命に全うする為あえて親については触れぬようにしてきたのではないでしょうか。
では導師が女性が男性かという問題ですが、
髪型はまるで邪馬台国のもみあげのようなものがあり、これはシーカー族の女性に見られる髪型です。
しかし、話し方や服装からすると男性的な印象ですね。
悩むところですが、上半身の見ちゃいけない部分は首飾りや髪の毛によりギリギリ見えていないので、結果どちらともとれますね。
(トワプリの妖精もこんな感じだったし…)
導師はDLCの祠を含めると140人近くいます。
その多くは一万年の時をかけ祠の中で即身仏となりました。
導師のいう「永劫とも思える時間」ですね。
先程の"長と導師の習わし説"を元に、
仮に女性が子を産む年齢を30歳くらいだとします。
2世代に1人、即身仏となるとすると約60年に1人のペースで導師が存在します。
60年×140人=8400年
この全ての祠に導師が鎮座するまでに約8400年かかる計算になります。
一万年という数字と近いように思いませんか?
いつどのように祠に入って即身仏になったの?という疑問に対しては、
導師らは祠の最深部に鎮座しておりますが、克服の証を授けた後は塵の如く消滅します。
おそらく導師らは祠内部へ物理的に入ったわけではなく、この水色のバリアの中が精神世界、または導師自体が形而上の存在となってこの場に鎮座しているのではないかと思っています。
ということで、長くなりましたがインパとパーヤの関係性から考えられることは、
インパの家系は代々、世代ごとに「長」と「導師」になる運命であり、導師は約一万年の時をかけて全ての祠につき未来の勇者を待ちわびていたのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました!
≪参考書籍はコチラ≫
ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークス