当ブログでは、厄災の黙示録の考察をしておりますので完全なるネタバレ記事です。以下、ストーリーやキャラクターの名前などどんどん出していきますのでこれから厄災の黙示録を楽しむという方はその旨を充分にご留意下さいませ。
「厄災の黙示録」という新たな物語の主人公ともいえるテラコ
テラコについては発売前から大きな話題を呼びました。
私も過去にいくつかの考察記事を出しております。
そんな大注目のテラコについて私なりに書きまとめてみました。
【テラコとは】
物語冒頭の厄災真っ只中にゼルダの覚醒により目覚めたシーカー遺物であり、時を超える能力や古代エネルギーを増幅させるなど他の遺物にはない未知の技術が使われている特別な代物である。
ゼルダを救うべく、時の扉を開き過去へと舞い戻った未知のガーディアンという設定でしたね。
ストーリーを進めるにつれ徐々にテラコについて明かされる場面があり、最後は厄災ガノンに操られ、リンクにズタボロに破壊され、挙げ句の果てに捨身の一撃で木っ端微塵という衝撃的な展開が待ち受けていましたが、第二のエンディングでは我々プレイヤーの根気と努力で無事感動的な再開を果たすことができめでたしめでたしでしたね。
個人的にですが…
まだまだ解明されていない謎が多すぎてなんだかスッキリしない感じは正直否めません。
これに関してはアストルやスッパも然りですね。
あれこれ考察していながら答えが出ないとなんともモヤモヤが残るのですね。
逆に言えば、解釈の自由でもあり、だからこそこうして考察しながらいつまでも余韻に浸ることができるのですが…
当然ながら私が求めている超ピンポイントな部分まで答えは用意されていないでしょう。
クリア後もこのようなさまざまな議論が上がることも想定しての"謎残し"なのだと思っています。
【テラコに残された謎】
ではとことん残された謎を一人議論していこうではないですか。
❶テラコという名前に関して
皆さまは「テラコ」という名前をゼルダがはじめて口にした時どのような印象を抱きましたか?
テラ子…? 寺子屋? テラコッタ?
私の思考はこんな感じでしたね。
人の印象の90%は『第一印象』で決まると言われています。
もう完全に私の中のテラコは寺子屋のおじさんになってしまいました。
なんとも残念すぎる思考…
テラコの名前の由来はあまり納得のいく答えが出なかったのですが、テラコッタという素焼きの焼き物はご存知でしょうか。
近年女の子の目元口元みんなテラコッタカラーですね(そんなことない)
あのこってりとした赤レンガのようなカラーのテラコッタ。
色は似ても似つかないですね。
しかし、"素焼きの焼き物"としてはガーディアンのあの形のモチーフとなった『火焔型土器』と関連があります。
焼き物関連から名付けられたのでしょうか…?
それともアナグラム風に
teraco→ocaret→ocarina(時のオカリナ)?
ちょっとこじつけ感ありますよね…
あとはネット上で見かけたこんな面白い考察もありましたので勝手ながらお知恵を拝借します。
キーボードで「テラコ」のひらがなの配置を見ていただくと…
なんと、三角形になっているのです!!
三角形といえば、トライフォースですよね。
ゼルダの伝説の要ともいえる三角形。
しかもそれだけではなく、アルファベットを見てみると「W・O・B」
並べ替えるとBreath of the Wild 略してBOW!
(本来はBotWですが細かいことは気にしない)
凄いことを考える方もいるな〜と、
頭の引き出しと想像力に嫉妬しちゃいます!
❷テラコは誰が何のために作った?
ゼルダの幼少期の記憶で、テラコはゼルダ自身が子どもの頃に組み立てたシーカー遺物であることが判明しました。
テラコは代々王家に伝わる「ゼルダの子守唄」を奏でてくれたり、王妃が亡くなった後もゼルダの心の支えとなっていたようですね。
しかし、姫としての責務を果たす為にハイラル王からテラコを取り上げられてしまいます。
当時まだ6〜7歳だったゼルダは相当ショックだったのでしょう。
ゼルダの記憶からテラコはいつしか消えてしまっていました。
さて、このテラコはゼルダが組み立てる際に、既に時を超える力を宿したネジが存在しています。
どう考えてもこの未知のエネルギーを宿したネジはこの幼きゼルダの研究の代物という感じではありません。
テラコは遥か昔に作られたシーカー遺物で、ゼルダが王妃と一緒にガーディアンガードを拾ったようにテラコのパーツも拾い集めていた(または壊れた玩具としてハイラル城に保管されていたものを発見した)と考えるのが自然ではないでしょうか。
厄災の黙示録のサウンドで、
テラコの奏でるゼルダの子守唄には(古の聲)というサブタイトルがつけられています。
(旋律はゼルダの子守唄そのままです)
聲(こえ)というのは古い言葉で、本来の口から発する声だけでなく、音や響きまでも含めた広い意味で使われるそうです。
ここでいう聲とはまさしくテラコが奏でるゼルダの子守唄のことですね。
気になるのは"古の"の部分です。
テラコがゼルダの幼少期に奏でていた音楽を指す言葉であるなら、例えば「思い出のーー」や「在りし日のーー」といった表現の方が自然な気がしませんか?
(ゼルダの幼少期の回想)
自分の幼少期を"古の"という人はまずいないでしょう。
古とは明確にどのくらい昔という決まりはありませんが、おそらく大抵の方がかなりの大昔を想像するのではないでしょうか。
古のゼルダの子守唄…
私の中では完全に時のオカリナ時代まで遡っています。
時のオカリナは、その名の通り時を超える力を持ったオカリナでしたね。
(引用:ハイラル百科)
テラコもまた時を超える力を持った音を奏でるロボット
テラコとは、時のオカリナが超近代化したような存在なのではないかと考えています。
テラコの奏でるゼルダの子守唄が古の聲と表現されていることから、元よりハイラル王家に仕えるシーカー遺物であったことは間違いないでしょう。
どういうお役目があったのかは分かりませんが、
長い年月でいつしか壊れて使われなくなってしまったか、一万年前にハイラル王家がシーカー族とその技術を迫害した際にテラコも一緒に葬られたのでしょう。
それをゼルダが偶然見つけ、修理し、目覚めさせたことによってハイラルを救うことができたのは奇跡以外のなにものでもないですね。
【テラコは未来からやってきて過去の自分自身を殺したら未来のテラコは存在しなくなるという矛盾】
少々理論的なまじめ臭い話となります。
ハイラル城へ辿り着いた一行が目にしたのは、憑依ガノンことこの時代のテラコ。
怨念に取り憑かれた自らの姿を見たテラコは特に驚く様子はなく小声で「ポヘッ?」と呟きます。
アストルの働きにより憑依ガノンはついに厄災ガノンへと進化する。
つまり、この時代のテラコが厄災ガノンの一部と化しているわけですが、未来からやってきたテラコはゼルダを助けるために皮肉にもこの時代の自分自身と戦うことになってしまったのです。
最終的にテラコは自分自身に捨て身の一撃を見舞い、リンクにパカァされ、ゼルダに封印されてしまいました。
するとどうなるでしょう。
過去の自分が消えるということはこの瞬間から未来の自分も存在しないことになります。
従って、存在しないものが時の扉を開いて過去に戻ることは不可能なわけで、この時代には未来からテラコと怨念は来なかったことになり、この時代のテラコは怨念に憑依されることも未来の自分に殺されることもなくゼルダの研究室で眠っていることになります。
そうなると、舞台はまたブレスオブザワイルドの壊滅した100年前に繋がるわけで、研究室で眠っていたテラコはゼルダの覚醒により目覚め、やはり時の扉を開き怨念と共に過去へと戻り…と、このように同じ出来事を繰り返してしまうのです。
これが俗に言う『親殺しのパラドックス』というやつですね。(詳しくはWikiで)
過去記事にも挙げているので詳しくは割愛しますが、テラコも憑依ガノンも"これから起こる未来"を知っていました。
もしかしたら、既にこのパラドックスループに陥っているかもしれませんね。
しかし、何でもありの世界にこういう理論的なことを持ち出すとキリがないのでここまでにしたいと思います。
時の勇者ならぬ、時のガーディアン テラコ
とても愛嬌のあるいいキャラクターでしたね。
厄災の黙示録だけでなく、今後のゼルダにも是非登場してほしいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました
≪参考書籍はコチラ≫
ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークスゼルダの伝説 30周年記念書籍 第2集 ゼルダの伝説 ハイラル百科