【厄災の黙示録】追憶の守護者 ストーリー徹底解説

こちらの記事は厄災の黙示録DLC第二弾「追憶の守護者」のネタバレを含みます。

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追加コンテンツ第2弾として配信されました「追憶の守護者」

厄災の黙示録本編のエピソードが更に深く描かれておりとても楽しめるものでした。

ロベリーとプルアの解析で、テラコは周囲の観測結果を記録していることが判明します。

新たに発見した記憶の断片を辿りながら、厄災の黙示録本編の合間にあった知られざる戦いが徐々に明らかになっていくという内容です。

 

 

まずは全体の時系列を整理してみました。

こちらがバトル一覧となります。

 

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次に、追憶の守護者EXのストーリーは本編のどこに位置するか当てはめてみました。

 

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※分かる範囲での時系列となります。8追憶の守護者は英傑救出後〜イーガ団撤退戦までの間の出来事となりますが明確な位置が不明でした。間違いがありましたらご指摘いただけますと幸いです。

 

 

 

ストーリー解説

戦乱の只中にいたテラコは厄災復活前のハイラルへと時を渡ります。

過去のハイラルにたどり着いたのはテラコだけでなく、怨念もまたこの世界へやってきました。

テラコはゼルダの元へ、怨念はこの時代のゼルダの研究室で眠っているテラコへと乗り移り、憑依ガノンとなって厄災復活に向けて様々な策謀を巡らせることとなります。


1ゼルダの元へ

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ハイラル平原に降り立ったテラコはゼルダに会う為走り出します。

魔物が増えゼルダの身を心配するハイラル兵とインパ。テラコはハイラル城に魔物たちを近づけないよう闘技場のライネルに立ち向かいます。

そこで待ち受けていたのはライネル。ではなく憑依ガノンでした。

憑依ガノンは闘技場の魔物を次々と取り込むと変異ガノンへと変貌し、テラコに強烈な一撃を食らわせます。

瓦礫に埋もれ停止状態のテラコはボコブリンたちに拾われ、そこでリンクと出会うこととなります。

 


2コポンガ村の戦い

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魔物の脅威はゾーラの里にまで迫り、ラネール湿原で必死に魔物を食い止めるゾーラ族の兵士たちを助けるべくミファーとシドが救援に向かいます。

ミファーが兵士たちの傷を癒やしシドは魔物の群れに立ち向かいます。

救援に成功したミファーたちでしたが、突如魔物の奇襲を受け窮地に陥ります。

ミファーを守るため、そこに現れたのは幼いシドでした。

間一髪のところで大人シドが助けだし、幼いシドの勇気を称え「姉さんを守ってやるんだ」と自分の想いを託すのでした。

 


3カカリコ村救援戦

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ダルケルとユン坊はルーダニアでガーディアンの大群を打ち払い仲間達の元へ向かう道中、カカリコ村へと押し寄せる魔物の群れを発見します。

ダルケルはルーダニアを操り、ユン坊は地上でカカリコ村を救うべく戦いに挑みます。

魔物を呼び込んでいたのはイーガ団でした。

アジトを潰され次はカカリコ村をアジトにする気なのか、カカリコ村を明け渡すよう要求します。

イーガ団を仕切っていたのは筆頭幹部スッパ。

ダルケルとユン坊はスッパを打ち倒し、カカリコ村は救われました。

ユン坊は自分が勇気を出せたのはある人のおかげだと言います。

その後ろ姿は、かの英傑。

ダルケルはユン坊を未来の英傑だと称え、村人達から歓声が沸き起こりました。

 


4ハイラル大森林捜索戦

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リーバルは戦場に迷い込んだリト族の子供を発見するも、混乱の中で見失ってしまいます。

テバに伝えると慌ててその子供を捜索することを提案し、リーバルとテバはハイラル大森林へと向かいます。

森で発見した子供はテバの息子チューリでした。

気がついたらこの世界にいたと言うチューリは、目の前で憧れの英傑リーバルの戦いを目にし大興奮。風を読み、進むべき道を教えるチューリにリーバルは関心を示します。

無事魔物を退け、リーバルはチューリを褒め称えます。チューリの勢いに圧倒されながらも、三人は微笑ましいひと時を過ごしました。

 


5王立古代研究所解放戦

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魔物に占拠された王立古代研究所を解放するため、ウルボザとルージュは終焉の谷を攻め込んでいきます。

孤立したハイリア兵を助けに向かうと、そこにいたのはイーガ団。見事に罠にハマってしまったルージュ達。イーガ団を退けるも、魔物は次々と湧いてきます。

全ての魔物を倒し研究所は無事解放されました。

戦いを終えたウルボザとルージュでしたが、隙を突いたコーガ様が雷鳴の兜を奪います。

しかし雷鳴の兜はゲルドの族長にしか使えないため、コーガ様はあっけなくやられてしまいます。

「100年かかっても必ず奪ってやる!」

そう吐き捨てながら撤退していくコーガ様でした。

 


6ハイラルの姫と王

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厄災復活後、ハイラル王によって助けられたゼルダとリンクは各地で神獣に囚われたままの英傑達を救出するため、まずはラネール参道に駐屯していたハイリア兵との合流を目指します。

一方で、急死に一生を得たハイラル王は軍を立て直すべく生き残った兵士たちと共に撤退します。


ラネール参道ではハイリア兵達が魔物に拠点を奪われていましたが、ゼルダたちの救援により窮地を脱します。

ゼルダはこれ以上大切な人を失いたくないと立ち上がり、魔物の進路を塞ぎます。


その頃南の戦場ではハイラル王が残った兵達を助けながら撤退していました。

次々と湧いてきていた魔物ですが、ゼルダが進路を塞いだおかげで魔物の勢いが収まりました。

離れていながらも、ゼルダとハイラル王は互いに思い合っていました。

 

二つの戦場で厄災の脅威を退け、ハイラル王は残存兵がいる始まりの台地へと急ぎます。

そこでも激戦が繰り広げられ遂に力尽きかけたハイラル王でしたが、ウルボザ率いるゲルド族の救援によって救われます。

ウルボザはゼルダが強くなったこと、父を探してここに向かっていることを告げ、それを聞いたハイラル王は自責の念と共にゼルダを想うのでした。

 


7イーガ団撤退戦

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イーガ団を裏切ったアストルは団員達を贄として捧げ、厄災ガノンの力をより強大なものにしようと企みます。

イーガ団は壊滅の危機に瀕するも、コーガ様とスッパは辛うじて命を繋ぎます。

アストルの追手が迫る中イーガ団たちは撤退し、重傷を負っていたスッパは自分を置いていくように言いますがコーガ様はなんとしてでも全員揃って自分を守れと命令します。

コーガ様は仲間を置き去りにできず、幻影に立ち向かいます。

しかし遂にカースガノンまでも現れ、スッパは自らも戦うことを決心します。

難を逃れ二人は追手から逃げることに成功するも、スッパの脳裏に浮かぶのはコーガ様と出会った日のことでした。

幼少期の記憶。飢えた自分を助けてくれたのはコーガ様でした。

再び現れたカースガノン達を前に、この恩義を必ず返すと心に決めたスッパは最後の力を振り絞ってコーガ様を護り抜きました。

 


8追憶の守護者

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森の中で厄災ガノンへ祈りを捧げる信奉者達。

未来の壊滅したハイラルを目にした彼らはその力を崇めるも、怨念の力によって次々と倒れていきます。

最後に残ったのは、ただ一人滅びの未来に見入るアストル。

憑依ガノンは彼を駒として利用し、厄災復活を目論みます。

アストルは魔物を操り退魔の剣士の誕生を遅らせ、ついには厄災の復活を早めることに成功したのでした。

 


リンク達が奮戦する中、テラコはゼルダを狙う変異ガノンに再び挑むため、闘技場へ向かいます。

しかし再びテラコは倒れてしまいます。

それを遠くから見ていたプルアはテラコを救う為作戦を練ります。

各地に散らばっていた謎のエネルギーは、テラコが残した記憶の痕跡でした。

プルアはそれを集め、簡易古代炉にテラコの場所を認識させる為作業に取り掛かりますが、そこにアストルが魔物を引き連れて現れます。

アストルを打ち払い、簡易古代炉を起動するとテラコが復活しました。

因縁の敵、変異ガノンと死闘を繰り広げ、テラコは勝利します。

駆けつけたゼルダとリンクと喜びの再会を果たしました。

 

 

全ての記憶を見届けたロベリーとプルアは、自分たちもハイラルを守るため、共に戦いの場へと赴くのでした。

 

 

 

サクッと考察や感想

1「ゼルダの元へ」では、テラコが未来から降り立ってからリンクと出会うまでが明らかになりました。

テラコがどのくらいの間瓦礫に埋もれていたのかは不明ですが、既に魔物の動きが活発になっていることから前日か長くとも数日間ではないかと推測します。

その後テラコは平原の塔でリンクに発見されることとなりますが、それはボコブリン達のお陰でもあったのですね。

憑依ガノンが変異ガノンとなったのは、闘技場のライネルやモリブリン達を吸収した結果でしょうか。

テラコはハイラル城で憑依ガノンと対面する前に既に一度戦っていたのですね。


2「コポンガ村の戦い」ではミファーとシドの姉弟愛に再び泣かされました。

強敵に立ち向かう幼いシドの気持ちは大人シドにも理解できるのでしょう。幼いシドを称え、声を詰まらせながら「姉さんを守ってやるんだ!」と自分の気持ちを託したのだと思います。


4「ハイラル大森林捜索戦」のチューリがなぜこの世界に来ていたのか問題ですが、おそらく本編でシドが「姉さんを助けなければと思ったら、いつの間にかルッタの中にいた」と言っていたように、テバも声の主を探すうちにこの世界にやってきて、その際一緒に飛行場で訓練していたチューリもついて来てしまったのではないでしょうか。

チューリがコログの森の抜け道を教えてくれたという"ちっちゃいの"というのは恐らくコログかな、と思いました。

精霊が見えるチューリは素質ある立派な戦士なのかもしれませんね。


5「王立古代研究所解放戦」での最後のコーガ様のセリフは、ブレスオブザワイルド本編に繋がりますね。

コーガ様は同一人物だったのでしょうか。

ブレワイではまるでリンクと初対面のような振る舞いを見せたコーガ様でしたが、それは厄黙制作前だからというメタ的な考えも十分にあり得ます。

同一であればインパやロベリー、プルアに並び厄災経験者として非常に重要人物でもありますね。

100年後に見事有言実行したコーガ様をスッパは見てくれていたのでしょうか。


6「ハイラルの姫と王」ではゼルダとハイラル王が互いに思い合いながら戦っているのが切なかったですね。

結果的にゼルダが民を思う気持ちによってハイラル王は救われました。

 

ところで厄黙ではラネール参道の滝からハテノ砦方面に抜け道があったのでしょうか。

マップで見てみると確かに近いですね。

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なんとも興味深い発見でした。


ハイラル王は直接始まりの台地に向かったわけではなく大きく迂回してハテノ方面まで来ていました。

城付近のハイラル平原は更に深刻な状況だったのかもしれませんね。

ハイラル王が生き延びたのはウルボザのおかげでした。

ブレワイ本編でもハイラル王はこのようにハイラル城から撤退して始まりの台地にいたのだとすれば、神獣に囚われたウルボザが現れなかったことでここで命を落としたのかもしれませんね。


7「イーガ団撤退戦」でようやくスッパがその後どうなったのかが分かりました。

すっきり…ではなく、なんとなく想像していたもののやはり号泣ものでした。

命を賭して護り抜き、最後まで漢だったスッパ。そんなスッパも辛い過去があったのですね。

コーガ様の土下座に込められた想いが一層重く感じます。

とても気になっていた部分でしたので、スッパのストーリーを描いてくれて本当に嬉しかったです。


8「追憶の守護者」ではアストル率いるガノンの信奉者が集い祈りを捧げていますが、恐らくこのシーンはイーガ団と出会う前、かなり序盤であると考えます。

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もしかしたら憑依ガノンと出会ったばかりの頃かもしれませんね。

当時はアストルだけでなく他にも信奉者がいたのですね。

しかし憑依ガノンは初めからアストルを駒にしようと企んでいたのでしょう。


アストル出身の村は結局分からず終いでした。

やはり最後まで謎に包まれた男でした…


テラコは因縁の敵、変異ガノンに二度もやられてしまいましたがロベリーとプルアの奇策によって復活を果たしました。

厄災の黙示録はテラコは勿論、ロベリーとプルアの活躍も非常に大きなものでしたね。

本編の王立古代研究所でロベリーとプルアが襲われた際にあの窮地から逃れられたのは、既に彼らの共同開発であるシーカーアームが完成していたからでしょうか。

 

 

ラストのテラコの思い出は感動に満ちたものでした。

ゼルダが作っているのはスタミナマモノ煮込みで、他の食材には出せない旨味があるというキワモノ料理です。

味より効力を重視するところがなんともゼルダらしいといいますか。

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マスターソードの声を聞いている場面は個人的にとてもグッときました。

この世界にも勿論ファイはいます。

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幸せで温かい時間を過ごす英傑とその子孫達。

心を寄せ合うインパとテラコ。

 

皆の笑顔は、テラコの大切な宝物として深く刻まれていたのですね。

 

 

DLC2は英傑と子孫達のストーリーが色濃く描かれて終始感動いたしましたし、バトルのボリュームもあり大満足の内容でした!

 

 

 


 

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