【ストーリー解説】厄災の黙示録 後編

前編はこちら

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絶望 ハイラル王との別れ

厄災はゼルダの誕生日に復活するとの情報だったが、予定よりも早くに復活を果たした厄災ガノン。

先手を打たれ、ハイラル城は厄災の手に落ちてしまう。

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城にはまだハイラル王がいた。

リンクたちは救出すべく、城内へと向かう。


しかし、城内は厄災の影響を受けた魔物が溢れ、厄災に乗っ取られたガーディアンに追い詰められたリンクとゼルダは絶体絶命の危機に陥る。


その時、ハイラル王が現れゼルダを狙うガーディアンをなぎ払った。

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リンクとゼルダは王とともに逃げようとするが、ハイラル王はその場に留まり続け、最後まで王としての責務を果たそうとしていた。


「ゼルダを…娘を頼む…」

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父としての顔であった。


ゼルダは叫び、右手をかざすも封印の力には目覚められなかった。

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そしてハイラル王は、爆風の中に姿を消した。


ミニガーディアン 希望の光

ハイラル城から次々と現れるガーディアン。

ウツシエに写し出されていたものは、厄災ガノンに乗っ取られた神獣の姿だった。


絶望の只中でゼルダは自分の無力さを嘆いていた。

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「私が今までしてきたことは…結局なんの役にも…」

ゼルダの涙がこぼれ落ちると、ミニガーディアンはそれに応えたかのように謎の光を放つ。

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ハイラル城の上空で目にしたメドーは、ガノンの手中に落ちながらも、まだ青い光を灯して諦めずに戦っていた。

救援がまだ間に合うと信じて、ゼルダは英傑達の元へと急ぐ。


ハイラル東部救援戦

ハイラル東部で厄災の復活に備えていたルッタとルーダニア。その周囲には魔物が押し寄せていた。

神獣の中にいるミファーとダルケルを救う為、リンクたちは敵の中へと斬り込んでいった。


ミファーは神獣の中で、厄災の生み出したカースガノンによって窮地に陥っていた。

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ミファーはもう無理だと諦めかけたその時、突如何者かに命を救われる。

 

「二度も奪わせはしないゾ!」

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そこには、未来からやってきたシドの姿があった。


シドはミファーを励ましと共に戦うが、カースガノンには太刀打ちできず追い詰められていた。

その時、間一髪のところでリンクたちが二人を救う。


ダルケルもまた、神獣の中で窮地に陥っていたところを未来からきたユン坊によって助けられていた。

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リンクたちが救援に駆けつけ、カースガノンを撃破。


無事、水と炎のカースガノンを倒した一行は、この不思議な出来事と生き延びたことを喜び合う。

ダルケルに感謝され照れるユン坊。

自分よりも遥かに背丈が大きくなったシドをみて驚きを隠せないミファー。

皆が安堵する中、ゼルダの口からはハイラル城の陥落が伝えられた。


ミファーとシドは今なお兵士たちが抵抗を続けるアッカレ砦へと救援に向かう。

一方、ダルケルとユン坊はハイラル城から押し寄せるガーディアンの大群を迎え撃つべく再びルーダニアに乗り込んだ。


ハイラル西部救援戦

メドーとナボリスの中で、リーバルとウルボザはまだ戦い続けていると信じ、神獣の中で待つ彼らを助けるべくリンクたちは戦いに臨む。


神獣の中でカースガノンに追い詰められていたウルボザ。

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窮地のところで、未来からやってきたルージュに救われる。

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リンクたちは二人の元へと急いだ。


メドーの中でリーバルも必死に戦っていた。未来から助けに来たテバとともにカースガノンに挑む。

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救援に駆けつけたリンクたちによってカースガノンを撃破。


無事、風と雷のカースガノンを倒した一行。

ウルボザの顔を見てようやく笑顔をみせるゼルダ。

リーバルはリンクに対し、「いないよりはマシだったんじゃない」と彼なりの言葉で感謝するのであった。

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そして彼らにも、ゼルダの口からハイラル城が陥落したことが伝えられた。


リーバルとテバは、ハイラル城から押し寄せるガーディアンの大群を迎え撃つべく、メドーに乗り込んだ。


未来からやってきたシドの証言によると、当然何者かに導かれ、気づいたらいつの間にかここへ来たのだという。

それはミニガーディアンに宿る"時を超える力"によるものだと悟ったゼルダは、ミニガーディアンに感謝するも、自分の無力さを深く噛み締めていた。

 


アストルの裏切り

平原に倒れるいくつものイーガ団の亡骸と、不気味に立ち尽くすアストル。

突如イーガ団を裏切ったアストルは、彼らを贄としてカースガノンの復活を図っていた。

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スッパはアストルが生み出した幻影からコーガ様を守ろうとする。

しかし今度ばかりは逃げずに戦うと決めたコーガ様。


「ならば、命に代えてでもお守りするまででござる。」

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スッパは自らの命を掛けアストルに立ち向かうが、アストルは容赦なく二人に幻影を差し向けるのだった。

「厄災ガノンに捧げし贄。その役目を果たすがよい…」

 

アッカレ砦

英傑たちは未来から来た助っ人と力を合わせ魔物の群れを打ち払うべく奮闘するが、ハイラルは未だ苦しい戦いの中にあった。


ハイラル城から落ち延びた兵士たちは堅牢と名高いアッカレ砦に逃げ込むが、迫りくるガーディアンや魔物の大群にアッカレ砦も窮地に陥っていた。

そこには、王立古代研究所から逃げ延びたロベリーの姿もあった。

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「可能性がある限り、諦めないのが研究者だ」


絶望的な状況に皆が悲観する中、ロベリーはただ一人、救援がくることを確信していた。


ミファーとシドはルッタに乗り込み、アッカレ砦までの道を切り開く。


ミファーは、傍らに立つシド優しく声を掛け、シドは嬉しそうにしながらも、ふと悲しい目をした。

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二人は姉弟の絆を、再確認するのであった。


リンクたちはアッカレ砦内にいる兵士とロベリーの救出のため、城内へと急ぐ。

皆の活躍とロベリーの奇策によって、無事魔物たちを抑えることが出来たのだった。


四神獣とともに

王立古代研究所から脱出したロベリーとともに、プルアもまたハテール地方のハテノ砦と向かっていた。

リンクたちもアッカレ砦を発ち、ハテノ砦へと向かう。


その間、ウルボザとルージュはハイラル城から絶えず現れるガーディアンをハイラル平原で押し止める役目を買って出た。

ウルボザは厄災の脅威を目の当たりにし不安がるルージュの手を握り、二人はナボリスに乗り込んだ。

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ナボリスの活躍によって魔物の数は減ったものの、夜の訪れとともに多くの魔物やガーディアンが復活する。

その光景に覚悟を決めるウルボザとルージュだったが、各地から救援に駆けつけた英傑と神獣が次々と魔物たちを一掃し、二人は互いに微笑み合うのであった。

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ゼルダ覚醒

ハテノ砦で激戦を繰り広げ、最後に待ち受けていたのはアストル。

イーガ団を贄にして復活を遂げたカースガノンをリンクたちへと放つ。


リンクでさえもカースガノン四体には太刀打ちできず、絶体絶命の危機であった。

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インパは強引にゼルダを連れて逃げようとするが、ゼルダは思い出していた。

 

あの時守ることが出来なかった父の後ろ姿を。

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リンクを助けたいと強く願うゼルダの想いによって、遂にその時を迎える。

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ゼルダ封印の力 覚醒。

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次々と停止していくガーディアンとカースガノン。

ゼルダによって、無事この窮地を救われたのであった。

 


イーガ団とともに

ついに封印の力に目覚めたゼルダ。

ハテノ砦に集った兵士たちを励まし、声を掛ける。

「厄災は、この力で必ず私が封じてみせます!」

そう鼓舞するゼルダの姿は、このハイラルの姫としての威厳に溢れていた。

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ゼルダとインパは一人の兵士に呼ばれ、そこに姿を現したのはなんとコーガ様であった。


コーガ様は拳を震わせ、ただ何も言わずゼルダ達の前で土下座をし続けるのだった。

その面の裏では計り知れない切実な思いを抱えていた。

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コーガ様の申し出により、仇敵であるはずのイーガ団さえも味方に加え、ハイラルは今、一つにまとまろうとしていた。

 

シーカータワー復旧と強化

そこに、急報が飛び込んできた。

『始まりの台地でハイラルの残存兵が苦戦している』という。

ゼルダたちはすぐに救援に向かおうとするが、ハテノ砦からは遠く、今から駆け付けても間に合う保証はなかった。


しかしプルアには秘策があった。

ハテノの塔からハイラル城の制御端末に干渉し、シーカータワーは全基復旧。更には軍勢丸ごと移動できるよう強化までされていた。

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全てはミニガーディアンに宿る謎の古代技術の力あってこそ出来たことであった。


一同は、すぐに始まりの台地へと向かった。


再会

始まりの台地にも溢れる魔物たち。

それらを退け、廃墟と化した時の神殿へと急ぐ。


ゼルダは何かを目にし駆け込んでいく。

 

 

女神像の前で、静かにハイラル王が佇んでいた。

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ハイラル王はあの窮地から脱していたのであった。

"誰かの助けになりたい"というゼルダの心。

その心に救われたのだと伝えるハイラル王。

ゼルダが手渡した円盤型の遺物。それはガーディアンガードだった。

ガーディアンのビームを自動的に弾き返し、ハイラル王は命を救われていたのだった。


ゼルダは父との再会に涙し、ハイラル王もまたゼルダへ謝罪し、父と娘は再会を喜び合った。

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ハイラル奪還

ゼルダを筆頭にハイラル城へと向かう一行。

改良されたシーカータワーの力で多くの兵士が集い、それに加えてゾーラ族、ゴロン族、リト族、ゲルド族までも戦い得る全ての人々がハイラル平原に集結した。


彼らを率いるのは四神獣と英傑達。そして退魔の剣を持つリンクと封印の力に目覚めたゼルダ。


ゼルダはハイラル奪還の旗頭として力強く号令をかけ、ハイラル城へと進軍を開始する。

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魔物の大群を打ち払い、四神獣の攻撃はハイラル城にいる厄災ガノンに命中する。

ついに道がひらけたと思ったその時、折悪くも赤き月の刻が訪れ、魔物達が蘇ってしまう。


ゼルダたちは絶望さえも感じながら、再び魔物との戦いを繰り広げる。


アストルの運命(さだめ)

死闘を経て、一行はどうにかハイラル城へと辿り着く。

彼らを待ち受けていたのは、アストルと厄災ガノンが宿りし黒きガーディアン。

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ミニガーディアンとそっくりな黒きガーディアンの正体は、なんとこの時代のミニガーディアン自身なのであった。

リンク達はハイラル城でアストルと黒きガーディアンを追い詰めるが、厄災ガノンの怨念の力はもう止めることはできなかった。


アストルは自らの運命を履き違えていた。


「厄災ガノンに選ばれしこの私が…このような運命…認めぬぞ!」

アストルは厄災ガノンに指示するが、喰らい尽くされたのはアストル自身だった。

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厄災ガノンはその命を贄として、恐るべき姿で更なる復活を遂げたのであった。


テラコ

ミニガーディアンは厄災の影響を受け、暴走を始める。

ゼルダに向かってビームを放つのであった。

戸惑いを隠せないゼルダ。

リンクはゼルダを守るためミニガーディアンと戦い、ついにミニガーディアンは停止する。

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思わず涙を流すゼルダ。

ミニガーディアンは僅かな力を振り絞ってゼルダを慰める。

"ゼルダの子守歌"を奏でるのであった。


その歌を聞いたゼルダは、遠い記憶を思い出す。

 

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ミニガーディアンは、ゼルダ自身が作り上げたものだった。

それはお母様と過ごした温かい日々。


早くに母を亡くし、悲しむゼルダの隣にはいつもミニガーディアンが寄り添っていた。


『テラコ…』


テラコはゼルダの記憶の中に確かに存在していた。

しかし、厄災復活の予言があり修行に励まなければいけないゼルダにとって、このような玩具は無用だとテラコはハイラル王によって取り上げられてしまっていたのだ。


このハイラルのため

傷付き斃れたもののため

そして未来のため

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ゼルダの目は覚悟を語っていた。

ついに、厄災ガノンへと立ち向かう。


厄災ガノン

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厄災ガノンの力は凄まじいものであった。

皆が力を合わせても攻撃の手立ては無かった。

ゼルダは封印の力で必死にガノンに対抗する。


「私が…みんなを….」

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何度目だったのか。テラコはこの光景を幾度も見てきた。

この戦いに終止符を打つため、未来からやってきたのだ。

テラコ最後の力を振り絞って、厄災ガノンへ向けて飛び込み、捨て身の一撃を食らわせた。

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飛び散ったテラコのネジを握りしめ、ゼルダたちは最後の戦いに挑む。


厄災封印

厄災ガノンとの死闘の末、リンクがガノンにトドメを刺す。

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遂にゼルダは、その力で厄災を封印したのであった。

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厄災との戦いは終結し、ハイラルに穏やかな風が吹く。


テラコのネジが光りを放ち、未来からやってきた者たちに刻限がきた。

それぞれの想いを胸に、この奇跡を忘れまいと誓い

テラコが遺した力で再び時を超えて元の世界へと帰っていく。

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「この奇跡を、決して…忘れはしません」


彼らを見送るゼルダ達は、100年後の彼らの世界にも光があるように、と願うのであった。

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テラコの修復

厄災ガノンへの一撃で砕け散ったテラコ。

ハイラル各地を探し回って集めたパーツを使い、ロベリーの手によって遂にテラコは修復を遂げた。


皆が見守るなか目を覚ましたテラコは、見覚えのある顔を眺めていく…

一人一人認証していくテラコ。

テラコの大好きな顔が、そこにはあった。

 

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涙を流すゼルダに、優しく子守歌を奏でるのだった。