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当ブログでは、ブレワイをはじめとするゼルダシリーズの様々な考察をしております。以下、ネタバレを含みますのでその旨充分にご留意下さいませ。
シーカーストーンをはじめ、ブレスオブザワイルドのハイラルにはシーカー遺物がいたるところに存在します。
ハイラルという大自然と、それとは対極的な超ハイテクノロジー。
圧倒的存在感のあるシーカー遺物ですが、
シーカータワーや誘導石、制御装置など、それぞれがどのような役割を担っているのか、作中ではあまり語られず知らない方も多いのではないでしょうか。
ここでは各遺物の機能や役割、遺物同士がどのように連動しているのか、その仕組みを解説したいと思います。
遺物の名称と役割
【シーカーストーン】
これなくして冒険は始まりません。
ナビィ→ミドナ→ファイにつづくリンクの旅のお供ですね。
シーカーストーンは、厄災に対抗する勇者の冒険をサポートするために作られたもので、リモコンバクダン・マグネキャッチ・アイスメーカー・ビタロックといったシーカーアイテムのほか、地図やウツシエ、ワープ機能なども備えています。
端末にかざし、祠のロックの解除や神獣の起動と制御など様々な場面で『鍵』としての役割も果たします。
【シーカータワー】
ハイラル全土に15基あり、いわばマップ解放のためのタワーですね。
始まりの塔の出現を機に全ての塔が地中から出てきましたが、それだけではまだオレンジ色の待機状態で、頂部の端末にシーカーストーンをかざすことでアンテナが立ち上がって青く光り、誘導石から周辺情報を入手することが可能となります。
現在ではマップとしての役割がメインですが、かつては厄災の復活を感知するために作られたものでした。
その為か、各地のシーカータワーは中央ハイラルに近い位置に建てられています。
【祠】
こちらも厄災に対抗する勇者の為につくられた施設で、内部は多様なギミックで勇者に試練を与える空間となっています。
最深部には導師と呼ばれる即身仏が鎮座しており、試練を乗り越えた勇者に克服の証を与えます。
【神獣】
遥か一万年前、厄災の脅威に対抗すべくシーカー族が造り出した四体の巨大な遺物。
ヴァ・ルッタ、ヴァ・ルーダニア、ヴァ・メドー、ヴァ・ナボリスは、それぞれゾウ、トカゲ、トリ、ラクダがモチーフとなっており、内部には4(5)つの制御端末とメイン制御装置が取り付けられています。
全ての制御端末にシーカーストーンをかざし、メイン制御装置を起動することで完全に神獣が制御可能となります。
完全に制御可能な状態においては、厄災ガノンどころかハイラルごと壊滅できるほどの超高圧エネルギー砲を放つことができます。
(昔のハイラル王がシーカー技術に恐れを抱いたのも無理はありません)
100年前に厄災ガノンに乗っ取られ、英傑たちの魂がその内部に幽閉されていました。
【古代炉】
ハイラルには地下に古代エネルギーとよばれるものがあり、このエネルギーが全ての遺物のエネルギー源となっています。
明確な記述はないがおそらく古代炉の足元から地中の古代エネルギーを汲み上げているものと思われます。
中でもハイラル城の地下には古代エネルギーが潤沢に存在していました。
厄災後、アッカレ古代研究所とハテノ古代研究所の近くにも古代エネルギー溜まりを発見し、そこにある古代炉の青い炎を研究に利用しています。
古代炉から研究所までは少し距離があるため、老体のロベリーと訳ありのプルアに代わってリンクが炎を研究所まで運んであげましたね。
ちなみに古代炉の青い炎は、一万年前から燃え続けているそうです。
【誘導石】
シーカーアイテムや地図などさまざまな情報を保存するための記憶装置。いまばメモリーカードのようなもの。
神獣内部やシーカータワーなどあらゆる遺物に組み込まれています。
セットになっている端末にシーカーストーンをかざすことで誘導石から情報を伝達することができます。
ちなみにかつてハイラル城で使われていた誘導石は、ロベリーが運び出し改良を加え、チェリーちゃんことシーカーレンジへと姿を変えています。
【制御装置】
情報をやり取りしたり遺物を起動制御するための重要な装置で、神獣にはメイン制御装置と呼ばれるものがあります。
その見た目はまるで古代炉に端末がセットになったようなもの。
このメイン制御装置を起動することで、神獣の操作が可能となります。
そしてさらに、作中では一度も登場しなかった中央制御装置と呼ばれるものがハイラル城にあるとされています。
この中央制御装置は、ハイラル全土の遺物に情報を伝達することができる遺物の中心ともいえるとても重要な装置となっています。
【古代柱】
ハイラル城の周りに生えている5本の古代柱。
この中に、一万年前にシーカー族が作りだした"対ガノン兵器"であるガーディアンが大量に格納されているのですね。
そのため『ガーディアンの格納庫』とも呼ばれています。
100年前はこの古代柱を発見することができませんでしたが、それは厄災復活と同時に自らニョキニョキと生えてきました。
そして厄災への兵器のはずが、ガノンの狡猾な策によって全て乗っ取られてしまいました。
ガーディアン放出の瞬間はブレワイでは見ることはできませんでしたが、厄災の黙示録の動画にて、このピンクの丸い部分からヌルリと捻り出てくるところが見られましたね。
これはマスターワークスにも載っていた設定で、実際にそれを見れたのは感動ものでした。
遺物起動のきっかけとその仕組み
各遺物の機能についてはなんとなくお分かりいただけたでしょうか。
続いて、遺物起動のきっかけと仕組みについて解説したいと思います。
100年前まではシーカータワーは地中に埋まっており、祠は遥か昔よりそこに存在はしていましたが休止状態でしたね。
シーカーストーンはゼルダが所持しており研究に勤めていましたが、シーカーストーンを祠にかざしても反応はなく、どうすれば遺物が起動するのか研究も行き詰まっておりその焦りと苛立ちをリンクに向けていましたね。
後にプルアが言っているように、この頃はまだ遺物の仕組みが理解できていなかったのですね。
その仕組みの根本が実際に解明されたのは100年後のことでした。
リンクが始まりの塔を起動したことをきっかけにハイラル全ての塔が出現しましたね。
その仕組みとは、始まりの塔を起動したことでその情報が遠隔操作でハイラル城にある中央制御装置に伝わり、中央制御装置からの伝達でハイラル全土のシーカータワーと祠に地中から古代エネルギーが送られたことで起動したとされています。
ところで、リンクはなぜ始まりの塔の装置を起動できたのか覚えていますか?
ゼルダの導きでしたね。
ゼルダは知っていたのです。
ゼルダは100年前、ハイラル王に研究をやめるよう叱責を受けながらも厄災復活の直前まで遺物の研究を続けていたのですね。
そして厄災が起こる直前に、その仕組みを解明していたのです。
しかしその研究結果を誰にも伝えられないまま厄災に飲まれてしまいました。
ゼルダは封印の力が弱まる中、目覚めたリンクにその起動方法を伝え未来を託したのです。
リンクは目覚めてすぐにゼルダの導きによって遺物を起動することができましたが、そこには根っからの学者気質といわれたゼルダの遺物研究に対する並々ならぬ努力と執念があったからなのですね。
こうして無事にハイラル全土の遺物が稼働状態になり、本来の目的である勇者のためにその役割を果たしたのです。
ゼルダは絶望の淵で自身の行動を後悔している場面がありましたが…
遺物の研究は決して無駄なことではなかったと、声を大にして伝えたい私です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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