運命、試練、苦難
全てを悟った神秘の森に
人間が立ち入ることは許されない
不気味な空気が漂い
深い霧が行手を拒む
木は枯れ、日差しもない
養分のなさそうな土地だけれど
ここは、とても生き物が多いんだ
彼らはとても警戒心が強くて
決して近づくことはできない
人間を見つけるとすぐに逃げてしまって
なのに振り返るとまたそこにいて
『迷いの森』
そう呼ぶのは人間だけなのかもしれない
森に漂う霧は、生き物たちには無関係だから
もしかしたら人間以外の生き物にとっては、この森には陽光が降り注ぎ、緑が生い茂っているのかもしれない
人間が立ち入らないこの森は、豊かだ
そう、この森は生命力に満ちている
彼らにとっても聖域なのかもしれない
ここは『マスターソード』の聖域
この霧は、マスターソードを守っている
勇者以外の手に渡らぬよう何百年も、あるいは何千年もこうして守り続けている
遥かなる時を生きてきた
この地の守り神 デクの樹サマのもとで
燦々と陽の光を浴びるマスターソード
マスターソードは
その刃に特別な力が溢れている
『フォース』と呼ばれる聖なる力
それは神がこの世界に与えし力
フォースとは、この世の全ての『生命の源』であると
この森に溢れる生命力と
マスターソードに宿るフォース
これらは同じものなのだろうか
全ての生命力の
その『源』ってなんだろう
いたってシンプルで
なのにわからない
原子、原子核
陽子、中性子、素粒子といった物質?
それとも、
思念、調和、愛といった意識?
太陽の光
大地の気
生命の息吹
そんなものが充溢するこの森で
マスターソードは回生の時を待っていたのかもしれない
≪参考書籍はコチラ≫
ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークス
ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説 大全: 任天堂公式ガイドブック