当記事はスカイウォードソードのラストシーンに関する内容を含みます。
皆さんもおそらく一度は耳にしたりふと考えたことがあるのではないでしょうか。
"始まりの台地はスカイロフトなのか?"
私はこのような疑問を何度か目にする機会があったので、今回はその説について真面目に考えてみました。
始まりの台地はスカイロフトか
結論からいうと、私はその通りだと思っています。
では、何故始まりの台地がスカイロフトと考えられるのかというのを資料集を参考にしながら順を追って見ていきましょう。
始まりの台地はマスターワークスP390にて、"ハイラル発祥の地"という情報が明らかになっています。
また、作中でも冒頭で老人から「ハイラル王国発祥の地」であることを聞かされました。
このハイラル王国発祥(建国)の地がどこにあるのかが重要になってきます。
建国についてはハイラルヒストリアにこう記されています。
"ゼルダの血を引く者がハイラル王国を建国。時の神殿があるハイラルの中心地に城を構えた。"P77
時の神殿というのは「スカイウォードソード」と「時のオカリナ」と「トワイライトプリンセス」で登場しますが、ハイラル王国はスカイウォードソードとふしぎのぼうしの間に建国されており、また時のオカリナの時の神殿も同時代に建てられていることから、時オカの時の神殿のことを指しているものと考えられます。
すなわち時オカの時の神殿のある場所が、建国の地であるということになりますね。
では、時のオカリナの時の神殿は、ハイラルのどこに建てられたでしょうか。
その答えもまた、ハイラルヒストリアに記されています。
"ラウルに造られた神殿の場所は、封印の神殿があった場所にあたると思われる"P77
『封印の神殿』とは、スカイウォードソードの老婆がいた神殿のことですね。
これらの情報を整理すると、
始まりの台地はハイラル王国建国の地であり、ハイラル王国は時の神殿のある場所に建国された。
その時の神殿は封印の神殿と同じ場所に建てられた。
すなわち、"始まりの台地はかつて封印の神殿があった場所"ということになるのです。
スカイウォードソードから長い年月が経った後、封印の神殿のあった場所に賢者ラウルが時の神殿を建てたとされていますが、封印の神殿のBGMは時の神殿と重なる部分がありますね。
これは、後に時の神殿として生まれ変わることを予期していたのかもしれません。
一度空へ打ち上がった女神の島はスカイロフトという楽園となり、再び大地に帰還したことでこの世界はハイラルと呼ばれ、後にハイラル王国が築かれました。
始まりの台地はハイラル発祥の地でもあり、ハイラル王国建国の地でもあるということですね。
台地を取り囲む高い外壁は、ここを『聖地』として祀るためだそうです。
時の神殿とはその昔は聖地への入り口でした。
ここに聖地があったことまで記録として残されていることを考えると、始まりの台地の歴史というのはハイラル王家には明確に伝えられているのではないでしょうか。
女神の島が帰還した場所、そうした意味では、始まりの台地はある意味スカイロフトだと言えるのではないかと思うのです。
ですが、ブレスオブザワイルドの明確な歴史が判明するまでは断定することはできません。
ブレスオブザワイルドのハイラル王国はこれまでのハイラル王国とは別という可能性もあれば、各資料集に明記されている"今後新たな歴史が見つかるかもしれない"という部分も十分に考慮しなければなりません。
時を渡る勇者がいる限り、歴史は大きく動くのです。
始まりの台地の時の神殿は時オカの時の神殿なのか
始まりの台地のルーツが分かったところで、やはり気になるのは時の神殿ですね。
ブレスオブザワイルドの時の神殿は、時のオカリナの時の神殿なのでしょうか。
内部の構造は一致するわけではありませんが、構えはよく似ているように感じます。
修繕を繰り返しながらこの時代まで残されてきたのでしょうか。
残念ながらその点については想像するしかないのですが、これらが同じものだと仮定すると、不思議と位置関係が見えてきました。
時の神殿を中心とすると、東の神殿は今はなきハイラル城があった場所でしょうか。
ハイリア山はデスマウンテン、精霊の森はコキリの森で、小さな大木はデクの樹サマの子孫のそのまた子孫だったりするのでしょうか。
これはあくまで想像上のマップになりますが、ブレスオブザワイルドのハイラルは時のオカリナからはるかに広大な世界となったトワイライトプリンセスのそのまた12倍の広さを誇ります。
当時のハイラルの規模としてはこのくらいであったのではないでしょうか。
始まりの台地の地の底
ここがかつての女神の島が帰還した場所、すなわち封印の地であるならば、避けては通れない問題があります。
始まりの台地の地の底に、魔の根源が封印されているということになるからです。
女神の島帰還により消滅した封印されしもの
時のオカリナのハイラル城は、7年の歳月で魔の手に落ちガノン城となりました。
その下は、無限に噴き出す怨念のマグマのようなもので溢れていました。
ガノン城の底
先程の想像上のマップですが、仮に東の神殿に時オカのハイラル城があったとすると、このマグマのようなものはかつて封印した魔の根源のようにも思えてきます。
そして、それは始まりの台地の地の底にも存在するかもしれないということです。
ハイラル発祥の地でありブレスオブザワイルドの始まりであるこの地は、続編ではブレスオブザワイルドという物語の幕を閉じる『終わりの台地』となったりするのかもしれません。
≪参考書籍はコチラ≫
ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークス
ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第2集 ゼルダの伝説 ハイラル百科