【BotW考察】封印の力とトライフォースの関係性

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私事で恐縮ではあるが、しばし愛用のSwitchが旅立っているのでブレスオブザワイルドを長らくプレイできていない。

次にプレイする時はおそらく老人と焼きリンゴの魅力について語り合うこととなるだろう。

久々に原点に立ち返るのも悪くない。

 


ということで、今回は「封印の力」と「トライフォース」についてとことん悩んでみた。

 


トライフォースとはなんなのか

 

ブレスオブザワイルドにおけるトライフォースとは一体なんなのか。

いよいよそれすらも分からなくなってきたのである。

 

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【ゼルダの伝説 基礎知識】そもそもトライフォースとは何か - ハイラルノコトバ

 


まずはトライフォースについてブレワイ本編や資料集で判明していることを列挙する。


・ハイラル城や祭事施設などにレリーフが見られる

・ゼルダが「封印の力」を発動した際に右手の甲にその紋章が浮かび上がる

・本編でトライフォースという名称は出てこない

・トライフォースの力や実態についてこれ以上のことを知る術はない

 

と、このように過去作とは比にならないほど漠然としたものとなっている。

 

 

トライフォースとは封印の力のことなのか?

ゼルダはトライフォースを宿しているのか?いないのか?

宿していないならあの紋章は何を意味するのか?


そもそもこれまでのトライフォースの概念は通用するのか…

それすらも、疑問なのである。

 

 

手の甲のトライフォースの意味

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トライフォースは多くの場合、所有している三角が強く光る傾向にあるが、ゼルダが封印の力を使う場面では三つとも均等に輝いている。

このことからゼルダは完全体を宿しているものと判断していた。


しかし、その紋章はトライフォースと明示されているものの"宿している"とはどこにも書かれていないためそれは私の勝手な思い込みであった。

(該当記事、訂正いたしました)

 


それにトライフォースの紋章が浮かび上がっていても、トライフォースを宿しているとは限らないのだ。

 

「スカイウォードソード」では、リンクがまだトライフォースを手に入れていないが、その資格を得た時点で手の甲に紋章が現れ光りだした。


「リンクの冒険」では、素質ある者が16歳の誕生日を迎えた時に勇気のトライフォースの紋章が浮かび上がるという魔法によって、リンクの手の甲にその紋章が現れた。

 


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このように、トライフォースを宿していなくても啓示として資格ある者の手に浮かび上がることもあるのだ。

 

 

これをブレスオブザワイルドのゼルダに当てはめるならば、封印の力が覚醒したと同時にトライフォースを扱う資格を得たという風に考えることもできる。

 


リンクを守るため、咄嗟に行動に出た勇気と強さ。それは三つの力の均衡が取れた瞬間だったのかもしれない。

 

 

封印の力とトライフォースは別物なのか


次に、「封印の力」について考えていきたい。

 

仮にゼルダがトライフォースを宿していないとするならば、トライフォースと封印の力は別物として考えなければならない。

 

 

姫の放つ光のエネルギーは、知恵のトライフォースだけを宿していた「時のオカリナ」のゼルダでも扱うことができた。

また、トライフォースが存在しない「大地の汽笛」のゼルダも聖なる力と呼ばれる光のエネルギーは健在であった。

 

これらが姫の持つ「封印の力」であるならば、封印の力自体はトライフォースの所有に関係なく扱えるものだといえる。

 

 

トライフォースと封印の力は似て非なるもので、「封印の力」とはあくまで王家の血筋が持つ、聖なる力のことなのかもしれない。

 

 

ゼルダはトライフォースを宿していないのか


ゼルダの覚醒後の行動も気になるところだ。

 

もしトライフォースを宿していて真の力を知っているのであれば、その力で"厄災ガノンの封印"ではなく"厄災ガノンの消滅"を願うべきではないだろうか。


トライフォースは魔の根源や国をも消滅させることが可能であり、万能の力とまでいわれるその力を行使すればたとえ厄災ガノンであっても消し去ることが可能なはずだ。

 


しかし、ゼルダの封印の力は厄災ガノンを城内で抑えるだけに留まった。

 


100年間厄災ガノンを抑え続けることは並大抵でないことは確かだが、それをトライフォースの力またはゼルダの願いだとするならば、さすがに苦行が過ぎると思うのだ。

 

 

巨大なトライフォースの紋章

 

とはいえ、トライフォースの紋章は封印の力を使う度に出現していることから、全くの無関係といえないのがまた難しいところである。

 

 

とりわけ最後に魔獣ガノンへ向けて放った光は特別なものであった。


手の甲ではなく、光と共に巨大なトライフォースが浮かび上がったのだ。

 

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これは何を意味するのだろう。

 

 

おそらくゼルダが温存しておいた最後の力だったと推察するが、この巨大な紋章はまるで"トライフォースの力"のようにも思える。

 


ゼルダはトライフォースを宿していたのだろうか。

だが、トライフォースであるならばやはり初めから消滅を願っていたと思うし、そもそも在り方が違いすぎる気がする。

 

 

ゼルダはこれまでも一人ではガノンを封じることができなかった。

勇者がトドメを刺し、それを姫が封ずる。

いつの時代もそうであった。


今回もリンクの助け無しに厄災ガノンを封じることはできなかったのだろう。


やはりこれは代々姫が宿す封印の力であり、万能の力と呼ばれるトライフォースとは別物なのだろうか。

 

 


どうやら現時点でこれ以上のことを知る術はないようだが、ひとつだけ言えることがある。

 

 

ゼルダがトライフォースの資格を有していることは紛れもない事実。

 

幼き頃から抜きん出た剣術の才能と何事も恐れず立ち向かう勇気、その圧倒的な強さを誇るリンクを差し置いて神に選ばれたゼルダは『歴代最強の姫』だということだ。

 

 

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≪参考書籍はコチラ≫

ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークス