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続編PV後半のハイラルの景色については記事としてまとめていませんでしたので、今回はこの景色から得られる情報と、それを基に私の妄想を加え、続編の世界についてあれこれ考えていきたいと思います。
この景色から分かること
この二つを見比べて一致または相違点をみていきましょう。
厄災の傷跡
1.ヘブラ山頂の傷跡
ブレワイではヘブラ山の山頂に一万年前の大厄災の傷跡が残されており、続編PVでも傷跡があることからブレワイの"一万年前の大厄災"と同じ出来事を経験していると考えられます
2.始まりの台地の崩壊跡
ブレワイでは始まりの台地の外壁が百年前の大厄災で崩壊しており、続編PVでも崩壊していることからブレワイの"百年前の大厄災"と同じ出来事を経験していると考えられます
どちらも傷跡や崩壊の仕方が完全に一致していることから、すなわちこの世界はブレワイ一万年前〜百年前と同じ歴史を辿ってきた可能性が高いと推測します。
しかしこの世界がブレワイと全く同じ世界なのかというと、必ずしもそうとは言い切れません
異なる季節
続編の景色は、色彩の加減や太陽の角度からおそらくブレワイのPM4:50〜5:00だと考えられます。
実際にブレワイと見比べてみると、太陽の位置や角度が全く違います。
明らかに続編はブレワイよりも太陽の高度が低く、季節が異なるということが分かります。
ブレワイは、桜が咲き誇っていることや、人々の服装からして比較的過ごしやすい季節である事は想定できます。
そしてほぼ全ての日記には、日付が4月1日と書かれています。
いつ書かれたのか不明、かつ考察の根拠としては不十分なので断言はできませんが、おそらくブレワイの世界は『春』(※1)を想定しているのではないかと思っています。
一方、続編のゼルダとリンクの服装はマントを羽織り、リンクはブレワイでは見たことがない分厚めのババシャツを仕込んでいます。
以上のことから、続編のハイラルはブレワイとは異なる季節、すなわち『冬』(※2)だと考えられます。
(※1)ブレワイでは太陽が北の方角に見えます。日本だと太陽は南の方角に見えますのでブレワイは南半球であると仮定します。となると太陽が高い位置にありかつ4月というと南半球では春ではなく『秋』ということになりますが、話の便宜上『春』としています。
(※2)続編では更に太陽高度が低くなっているということは、4月から最大3ヶ月進んだ季節で南半球では7月頃すなわち『冬』ということになります。
※1の春から3ヶ月後といえば季節は夏になりますが、南半球でいうと冬になりますので、話の便宜上『冬』と書いています。しかしこれらはあくまで素人の意見です。その他の解釈があればぜひコメントでご教授下さい。
季節の違いはストーリーに関わるというよりかは"続編の世界観"を表現しているのではないでしょうか。
暮れがどんどん早まる時期。
すなわちブレワイとは対照的な『暗い世界』や『逆の世界』ということを暗示しているのかもしれません。
見当たらない古代遺物
1.シーカータワー
はっきりとは確認できませんが平原の塔がないように見えます。
アッカレ砦のシーカータワーに至っては確実に無いことが分かります。
2.ルーダニア
ルーダニアの姿が確認できませんね。
ブレワイではリンクが目覚めたばかりの頃はデスマウンテン頂上から噴煙が上がっていました。
それはルーダニアが暴れていたことが原因でした。
ですのでルーダニア解放後〜エンディングまではデスマウンテンに噴煙は見られません。
続編のデスマウンテンが静かということは、ルーダニアが鎮まっている状態、もしくは"ルーダニアがいない"ことが考えられます。
3.古代柱
この角度からであればゼルダの研究室の前にちょうど古代柱が重なるはずですが、続編ではゼルダの研究室がはっきりと見えています。
100年前に厄災が復活した痕跡がありながらも、古代柱が出現していないということになります。
4.シーカーストーン
リンクとゼルダの腰にはシーカーストーンが確認できません
5.マ・オーヌの祠
画像右下の『マ・オーヌの祠』が無いように思います。
拡大したこちらの画像を見ると台地の外壁がはっきり見えていて、手前に祠がないことが分かります。
ブレワイのオープニングの映像と比較するとより明確かと思います。
シーカータワー、神獣、古代柱、シーカーストーンに至っては、この映像で確認できない理由は説明することができます。(タワー起動前、ルーダニア見えないだけ、古代柱これから出るとこ、シーカーストーンポッケの中など)
しかし、祠の存在は一万年前から地上にあるとされており、祠が無いということは『撤去した』または『そもそもこの世界に古代遺物が存在しない』ということが考えられます。
何らかの理由で遺物を撤去し廃棄したとするのなら、この数少ないハイラルの人員で各地にある全てのタワーと祠を撤去しようとすると、かなりの時間と労力が必要なのではないかと思います。
数百年後の未来の話だと考えればそれは可能なことなのかもしれませんが、始まりの台地の木々の配置やハイラル自体がほぼ変わってないように見受けられますので、撤去したというよりはそもそもこの世界はシーカー遺物が存在しない世界だと勝手ながら仮定して、以下妄想となります。
続編のハイラル
『シーカー遺物が存在せず、しかしブレワイと同じ歴史を辿っている』とするならば、"一万年前に世界線が分岐しながらも同じ歴史を歩んできた世界"ということになります。
つまりこの説は"一万年前に古代シーカー文明が生まれなかった版のブレワイ"ということになります。
しかしここで、古代シーカー文明支持者の自分にとっては疑念が浮かび上がります。
一万年前の大厄災の封印には、シーカー技術の力が必要不可欠だったはずです。
実はシーカー技術に頼らずとも勇者と姫だけで厄災を封じることができたのでしょうか。
ブレスオブザワイルドの物語の焦点でもある古代シーカー文明は、本当は必要なかったものなのでしょうか。
個人的には、そう考えるのは少し寂しいのです。
勇者と姫の戦いにはいつの時代にも必ずそれらを補佐する者達がいました。
賢者や精霊、それらは女神ハイリアからの啓示を受け、勇者を導きそして力を与えました。
ブレワイでいうと、それが『古代シーカー文明』だったのではないでしょうか。
シーカーストーンや神獣、タワーや祠、その全てが"勇者をサポートするための厄災討伐兵器"として造られました。
シーカー族が築いてきた歴史、その彼らの叡智が本当は無くてもよかったなんて、考えたくはないですよね(布教)
続編のこの世界では、一万年前に古代シーカー文明は生まれなかったが、勇者と姫をサポートする"代わりの別の何か"があったのではないでしょうか。
古代シーカー技術に匹敵する程の"対厄災兵器"が存在しており、厄災を封じる手立てがあったのではないでしょうか。
それが、この『手』だったとしたらどうでしょう
一万年前、勇者と姫の封印をこの手がサポートしていた。
それから一万年もの間、封印し続けていた手の力は枯れ果てていき、ついに厄災ガノンは封印を破り復活を果たそうとしていた。
謎の手の力が尽きようとした時、
リンク…あなただけが最後の希望…
と、リンクの右手に力を託した
のかもしれません。
ということで、今回の考察の内容をまとめますと
続編PVのハイラルは、
・ブレワイと同じ歴史を辿ってきた
・ブレワイとは異なる冬の季節、つまり対照的な世界を暗示している
・古代シーカー遺物は存在しない。
[考察]
この世界はブレワイのパラレルワールドで、一万年前、古代シーカー技術が生まれなかった代わりに『謎の手』によって厄災を封印しており、続編ではこの手の力が冒険のサポートとなるのではないか。
という考えに至りました。
とんだ妄想に最後までお付き合いいただきありがとうございました!
≪参考書籍はコチラ≫
ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークス