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謎の蛮族 ゾナウ
その正体の答えは用意されていないかもしれませんが、気になるものは気になりますよねぇ。
ゾナウってもしかして彼らなんじゃないか、と思う候補が3つほどあり過去には「影の一族」との関連記事【BotW】ゾナウと影の一族 - ハイラルノコトバも書いていますが、今回は「コログ説」を考えてみました。
健気で温厚なコログ族と正体不明の戦闘民族。
一見きわめて対照的な両者ですが、よく考えてみると様々な共通点がみえてきましたので、「あり得ねぇ」はあり得ねぇということで、あの可愛らしいコログがゾナウである可能性について真面目に考えてまいりたいと思います。
ゾナウについて
久々のゾナウ考察なので改めてゾナウについて簡単にまとめておきます。
・太古の昔に存在した部族
・フィローネ地方を本拠地としていた
・まじないの力を持っていた
・数千年前に忽然と姿を消した
・特徴的な遺跡を建築している
・水龍信仰があり、水龍像のほか豚やフクロウの像も存在する
・その多くは謎に包まれている
・ハイラルの世界には多くの遺跡が残り、中にはシーカー族の祠と連動するものもある
ということが公式資料集に書かれています。
そしてゾナウ民族はブレワイを制作する上で、"このような謎の民族や文明があれば面白いなと思い、謎=ナゾ=ゾナウという設定にした"と記述があり、その存在はあくまで「謎」なのであります。
コログとゾナウの共通点
ではここからはコログとゾナウの共通点を挙げていきたいと思います。
共通点1.まじないや魔力が使える
ゾナウはまじないの力を持っていると書かれていましたね。
コログ族もまた、ボックリンが不思議な力が使えたり、迷いの森は侵入者を元の場所へ戻してしまう不思議な魔力に満ちています。
それはコログ族によるものなのです。
魔法のような不思議な力を扱える点が、両者に共通しています。
共通点2.迷いの森とドイブラン遺跡
ドイブラン遺跡は、ゾナウ遺跡だということが判明しています。
迷いの森とドイブラン
この二つ、似ていませんか?
ハイラル大森林は、マスターソードが他者に奪われることのないように守る目的でコログ族によって迷いの森とへと姿を変えました。
ドイブラン遺跡が真っ暗闇である理由については不明ですが、迷いの森と同じく"立ち入る者を拒む"という目的なのではないかと推測します。
ドイブラン遺跡の中には祠がありましたが、祠を守っていたのでしょうか。
もしくは、かつては別の何かを守っていたのかもしれません。
迷いの森は勇者がマスターソードを抜いてもなお、迷いの魔力は消えることなく残っています。
ドイブランもまた、本来の目的に関わらずずっと暗闇の魔力が残り続けている状態なのかもしれません。
地形もさながら、
ハイラル大森林とドイブランともにその周囲が底も見えないほどの深い湖(沼)に囲まれており、孤島となっています。
共通点3.コログ族の武器
コログの武器といえば森人シリーズですね。
説明文を見るとどれも人間のために作ったと書かれています。
確かにあの小さいコログがこんな武器を持って戦うのは少し想像し辛いですよね。
「燃えずのしれん」で拝借できるので、人間というよりは勇者のために作っていたのではないでしょうか。
盾にはト音記号が見られるので、もしかしたらこれは音楽家のボックリンが作ったのでしょうか。
ボックリンが夜な夜な作っているところを想像すると、なんだかほっこりしますね。
話が逸れてしまいましたが、コログの武器がもう一つあるのを忘れていました。
ブーメランです。
説明文には、「元々は森の民コログの武器」とありますね。
ようやくコログ族用の武器が出てきました。
大きさをみてみると、人間用と変わりない大きさですね。
果たしてこれをコログが持って戦うことができるでしょうか。(かつてはボックリン並の個体が沢山いたかもしれない…)
しかし説明文にははっきりとブーメランはコログ族の武器だったと書いてあります。
コログがまだコログでない頃の話だとしたら。
コログ族はかつては時のオカリナに登場する「コキリ族」でした。
「風のタクト」辺りの時代に斯々然々ありまして、コキリ族はコログ族へと進化しました。
このように、コログ族はかつては人間とほぼ同じ見た目をしていたんですね。
そして更にいうと、コキリ族のルーツは「ハイリア人」なんです。
つまりは、コログ族のルーツを辿るとハイリア人に行き着くのですね。
(ハイリア史は時系列は明らかになっているものの、詳しい年数などは書かれていないので、それらが何千年前あるいは何万年前の出来事なのかは不明なのです)
もしかしたら遥か昔のコログ族はもう少し人間に近い見た目をしていて、ブーメランを扱うことのできる戦闘にも優れた種族だったのかもしれません。
そしてこのブーメランは、コログ族の住まうハイラル大森林では私はお目にかかったことがありません。
"かつてのコログが使っていた"
つまり、今は使っていないんですね。
では、かつてのコログ族はどこにいて、このブーメランはどこにあったと思いますか?
フィローネ樹海
プマ・ニットの祠とフロリア湖です
他の場所でも手に入りますが、祠の宝箱というのはその場所に関わるアイテムであることが多いです。
フィローネ地方のプマニットの祠にブーメランがあったことは何かしらの理由があるものと考えます。
共通点4.かつて存在した蛮族
ローメイ城で手に入る蛮族衣装は、「大昔にフィローネ地方にいた戦闘部族が身に付けていた」と書かれており、「ゾナウ」とは明記がないもののゾナウ民族のものという見方が強いのではないでしょうか。
この戦闘着については、身につけると攻撃力が上がり、使われているものが骨であったり野性味を感じる作りとなっており、ゾナウの野蛮さが想像できますよね。
この蛮族衣装ですが、
他の作品で非常によく似た部族が登場しているんです。
ブーメラン酋長というものです
ブーメラン酋長とは、『トライフォース三銃士』の中でマダムテーラーによって作ってもらえる服のカタログに登場するものです。
この衣装に着替えると、ブーメランを使うことができ戦闘力がアップするのですね。
ちなみに「酋長」とは昨今ではあまり聞き慣れない言葉ですが、かつては「未開の部族の長」という意味で、少々差別的な表現から今ではあまり使われておりません。
このブーメラン酋長の衣装を見ていただくと、二本角の魔物の頭蓋骨を被り、スカートのような部族衣装、顔にはペイントが施されております。
・部族であること
・衣装の特徴が類似していること
・この衣装を着ると戦闘力が上がる
ということが、蛮族衣装との共通点として挙げられます。
そしてもうお気づきかと思いますが、
ブーメランなんです。
ブーメラン酋長とゾナウの関係は全くの不明ですが、時系列的にもブレスオブザワイルドと比較的近いトライフォース三銃士の時代に、蛮族衣装と似た服をきたブーメランを扱う部族が存在したんです。
ブーメランは、ハイラル大森林ではなく何故かゾナウの拠点であるフィローネ地方にありました。
ブーメランはゾナウが使っていたものだとしたら…
ゾナウとコログの繋がりが見えてくるかもしれません。
共通点5.ローメイ城
ローメイ城は先程も書いた通り、蛮族衣装が眠っていましたね。
ローメイ城はゾナウ遺跡であると明記されており、そのことからも蛮族衣装はゾナウのものだと考えることができます。
ここにもまた、コログとゾナウの共通点がありました。
ローメイ城の中は、迷いの森と同じBGMが流れるんです。
そもそもこのBGMはこう言した場面で使われるBGMなのではないか、とも考えましたが、明らかに「カランコロン」という"コログの音"が入っていることから迷いの森のBGMであるといえます。
迷いの森とローメイ城は"迷い"という共通点として同じBGMが使われているものと考えられますが、ブレスオブザワイルドというゲームは、本来見ることのできない場所まで緻密に作られていたり、またBGMも昼夜で微妙に切り替わり、戦闘中は徐々に優勢になっていくなど、ブレワイに限らずゼルダシリーズは非常に音楽に対してのこだわりが半端ない作品です。
わざわざ迷いの森のBGMをローメイ城に転用するのは、そんな手抜きをするかな?と個人的には腑に落ちないのです。
といったことから、ゾナウはかつてのコログの姿であり、ドイブラン遺跡やローメイ城もコログと共通点する部分が今でも残っているのではないかと考えてみました。
以上、コログとゾナウの共通点5つをご紹介しましたが、他にもなにかあれば是非教えて下さいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
≪参考書籍≫
ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークス
ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第2集 ゼルダの伝説 ハイラル百科
YouTube『LoMCHANNEL』ブレワイ続編2ndトレーラー考察